経緯度1分あたりの距離の算出、経緯度からの単位変換

経緯度1分あたりの距離の算出方法

緯度、経度は、それぞれ地球を360度に分割することで表されます。1分あたりの距離を知りたければ、それをさらに60分に分割すれば良いことになります。しかしそれぞれで分割の仕方が異なることと、地球がその自転の影響により正確な球体ではないことから、その算出には注意が必要です。

算出方法例

地球の直径は、

赤道周囲 Rx = 40076.5km
子午線周囲 Ry = 40008.6km

であるから、東京都のおよその緯度であるθ=35°で考えると、1分あたりの距離は

緯度 Ry / (360×60) = 1852.25m … (1)
経度 Rx cosθ / (360×60) = 1519.85m … (2)

として求まります。

緯度、経度からの単位変換

経緯度は、「d度m分」といった形で表現されます。しかしこのままではコンピュータで処理するには不便であるため、「x分」だけで表せるように変換します。

x = 60d + m … (3)

このようにすることで、位置をxy平面で考えられるようになります。また、(2)で得られる結果を用いて、

X = 1519.85x … (4)

とすれば、距離をメートルで表せます。