エラーの意味と対処法

エラー値 意味 対処法
##### セル幅が狭くて、データを表示できない。 セル幅を広げる。
日時の数式の結果が「負」になっている。 ABS()関数で正の値を求め、TEXT()関数で文字列化する。また負になるかどうかでマイナス記号を追加する。
#VALUE!
(wrong type VALUE)
値の種類などが異なるため、計算結果を得られない。 数式を正しく修正する。
#DIV/0!
(DIVision by 0)
ゼロで除算された。 セルの値がゼロの場合には除算を行わない。たとえば[ =IF(A1=0,"",B1/A1) ]のように、場合分けして処理する。
#REF!
(a REFerence to a call that does not exist)
数式で参照しているセルが存在しない。 参照先が削除されているため、それを修正する。
#NAME?
(unrecognized NAME)
関数名やセル範囲の名前が間違っている。
  • 関数名やセル範囲の名前を確認する。
  • 関数に必要なアドインが組み込まれているか確認する。
  • 数式で使用する文字列がダブルクォーテーションで囲まれているか確認する。(ダブルクォーテーションがないと、それは「名前」と認識される)
#N/A
(Not Available value)
関数の引数が不足している。 引数を追加する。
検索値に一致する値がない。  
#NUM!
(an imvalid NUMber)
数値が処理可能な範囲外である。 計算結果がExcelで処理可能な「-1×10³⁰⁷ ~ 1×10³⁰⁷」の範囲に収まるようにする。
#NULL!
(NULL intersection)
指定の2つのセル範囲に共通部分がない。 参照元のセル範囲を正しく修正する。

エラーを表示させない方法

1. 問題を解決する

まずはエラーの原因を究明し、それの解決を試みます。

2. 問題が発生しないようにする

特定の条件でのみ発生するエラーならば、ISERROR()でその発生を確認し、IF()でエラーとなる式を実行しないようにします。これを実現するには、=IF(ISERROR(A1),"",A1)のように記述します。この場合A1でエラーが発生するならば空文字を出力し、さもなくばその内容を表示します。

Excel 2007以降ではこの処理を行う専用の関数があり、それを用いるならばこれは=IFERROR(A1,"")と書けます。IFERROR 関数

3. 問題を隠す

エラー表示が妥当ならば、条件付き書式でセルがエラーと一致する場合にはフォントを背景と同色にします。こうすることでエラーの文字が見えなくなります。

具体的には、ルールの種類を[指定の値を含むセルだけを書式設定]に、次のセルのみを書式設定を[エラー]として、書式のフォントの色で背景と同色を指定します。