リソース モニター (Resource Monitor)

リソース モニターとは、ハードウェアやソフトウェアのリソースの使用状況に関する情報を、リアルタイムに確認できるツールです。

起動方法

次のいずれかの方法により起動できます。

  • タスクマネージャーの[パフォーマンス]タブにある[リソース モニター]ボタン
  • すべてのプログラムの[管理ツール]にあるショートカット
  • perfmon.exe /res

全般

特定のプロセスに関する情報の確認 (フィルター)

プロセス名にチェックを入れることで、特定のプロセスの情報にだけ限定してリソースの使用状況を確認できます。そのように指定されたプロセスの情報は、グラフ上では橙で描画されます。

表示項目の変更

各項目のヘッダ部分を右クリックし、表示されるメニューの[列の選択]から表示項目を変更できます。

グラフの色

グラフの線の色の意味は、それぞれのグラフに対応する分類の見出し部分で示されています。

 
CPU CPU 使用率 [%] (フィルタされた項目の) CPU 使用率 [%] 最大周波数 [%]
ディスク ディスク I/O [KB/秒] (フィルタされた項目の) ディスク I/O [KB/秒] アクティブな時間の最高 [%]
ネットワーク ネットワーク I/O [Kbps] (フィルタされた項目の) ネットワーク I/O [Kbps] ネットワーク使用率 [%]
メモリ ハード フォールト/秒 (フィルタされた項目の) ハード フォールト/秒 物理メモリ [%]

CPU

プロセス
項目 意味
PID  
説明  
状態  
スレッド  
CPU  
平均 CPU  
オペレーティング システムのコンテキスト  
ユーザー名  
サイクル  
平均サイクル  
プラットフォーム  
管理者特権  

プロセスの状態によって、そのプロセスの行の文字色が変わります。

  • 青 … 中断
  • 赤 … 応答なし

メモリ

プロセス
項目 意味
ハード フォールト/秒 仮想メモリでのページフォールト (アクセスする仮想メモリ領域が物理メモリにないときの割り込み処理) の秒単位での回数。物理メモリが不足していると大きくなる
コミット (KB) 予約されている、仮想メモリ
ワーキング セット (KB) 使用されている、物理メモリ
共有可能 (KB) ほかのプロセスと共有可能な、物理メモリ量
プライベート (KB) ほかのプロセスと共有不可能な、物理メモリ量
ASCII.jp:Windowsのメモリー管理をx86の仕組みから読み解く (4/4)|基礎から覚える 最新OSのアーキテクチャー 塩田紳二 (2011/11/17)

物理メモリ

項目 意味
ハードウェア予約済み BIOS、グラフィックス、特別なデバイスなどに予約されている領域のサイズ
使用中 システム、アプリケーション、ドライバ、データ、スタックなどで使用されている領域のサイズ
変更済み ディスクなどへの書き込みを待機している領域のサイズ (書き込み時のキャッシュ)
スタンバイ 使用中だが、破棄して構わない領域のサイズ (読み込み時のキャッシュ)
  1. ディスクなどからキャッシュへ読み込む … 「スタンバイ」の状態になる
  2. そのキャッシュへ書き込む … 「変更済み」の状態になる
  3. そのキャッシュをディスクなどへ書き出す … 「スタンバイ」の状態に戻る
空き 何も使用されていない領域

物理メモリ下部に表示される一覧は、それぞれ上記の特定の項目を合算したものです。たとえば「利用可能」は、「スタンバイ」と「空き」の和です。

利用可能 =       スタンバイ + 空き
キャッシュ済み =     変更済み + スタンバイ  
合計 = ハードウェア予約済み + 使用中 + 変更済み + スタンバイ + 空き
インストール済み =   使用中 + 変更済み + スタンバイ + 空き

必要なメモリは、次の順で確保されます。

  1. 「空き」から確保
  2. 「空き」がなければ、「スタンバイ」から確保
  3. 「スタンバイ」がなければ、「変更済み」をフラッシュし「スタンバイ」としてから確保
  4. 「変更済み」がなければ、「使用中」をディスクなどへスワップアウトし確保

ディスク

ディスク活動
項目 意味
ファイル  
読み取り (バイト/秒)  
書き込み (バイト/秒)  
I/O 優先度  
応答時間 (ミリ秒)  
合計 (バイト/秒)  

ネットワーク

ネットワーク活動
項目 意味
アドレス  
送信 (バイト/秒)  
受信 (バイト/秒)  
合計 (バイト/秒)  
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