EclipseでAndroid用のプロジェクトを作成し、対象とするアプリケーションの設定をすることで、アプリケーションを開発するための準備をする方法を解説します。
メニューの【File → New → Project】から、[Android Project]を選択し、[Next]をクリックします。
作成するAndroidプロジェクトの設定をします。
フィールド | 説明 | |
---|---|---|
Project name (プロジェクト名) |
Eclipseのプロジェクト名。また、プロジェクト ファイルを格納するディレクトリの名前にもなる | |
Contents | ||
Build Target | ビルド対象のAVD (Android Virtual Device) | |
Properties (プロパティ) |
Application name (アプリケーション名) |
Android端末に表示される名前 |
Package name (パッケージ名) |
すべてのソースコードを格納するパッケージ ネームスペース Javaのパッケージ命名規則に従い、所属団体のインターネット ドメイン名を逆にしたものとする。(例 com.example.hello) |
|
Create Activity (アクティビティを作成) |
プラグインによって生成されるクラス スタブの名前 (アクティビティ クラスの名前) | |
Min SDK Version (SDKの最小バージョン) |
アプリケーションが必要とする最小のAPIレベル |
Build Targetを変更したときには、Min SDK Versionも同時に確認します。
メニューの【Project → Properties】からプロジェクトのプロパティを開きます。そして[Android]の[Project Build Target]に、このBuild Targetは設定されています。
この設定の実体は、プロジェクトのルート ディレクトリにある.propertiesファイルにあります。そしてたとえばAndroid 1.5 (API Level 3) をターゲットにする場合には、
# Project target.
target=android-3
のように記述します。このとき数値部分 (この例では[3]) は、APIレベルを示します。
このターゲットの設定がされていない場合、「Project has no target set. Edit the project properties to set one.」としてエラーとなります。
インストールされていないバージョンのAPIを指定した場合には「Unable to resolve target 'android-5'」のようにエラーが表示されます。このときは対応するAndroid SDKをインストールすることで解決できます。
また.propertiesファイル自体が存在しないと「Project has no project.properties file! Edit the project properties to set one.」エラーとなります。この場合には、このファイルを作成します。[target=android-n
]の一行を記述したファイルを、プロジェクトのルート ディレクトリに、project.propertiesのファイル名で保存します。
マニフェストファイルの<uses-sdk>要素の、android:minSdkVersion属性に設定されます。
これを設定していないと「WARNING: Application does not specify an API level requirement!」と警告されます。