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インストールできるドライバには、次の3つがあります。
インストール ウィザード (New folder\set_up.exe) からのインストールに失敗する場合には、セットアップ ファイルを直接起動します。
ドライバをインストールすると、同時にSmart Touch (KSSCFG.exe) もインストールされ常駐します。これが不要ならば、通知領域のアイコンをクリックして[終了]を選択することで終了できます。またそのとき[Windows起動時にアプリケーションを実行する]のチェックを外すことで、自動起動を抑制できます。ただしこの設定変更には管理者権限が必要で、権限を持たない場合にはチェックボックスがグレーアウトして表示されます。
これはScanMateのドライバと共にインストールされるSDKで、Webアプリケーションにスキャン機能を追加するものです。これはCloudCaptureService (Emc.Captiva.WebCaptureService) をスタートアップ時に起動させ、CloudCapture (Emc.Captiva.WebToolkitHost.exe) を常駐させます。これが不要ならばサービスで停止させられます。EMC Captiva Cloud Toolkit – Web-based Imaging Toolkit - EMC
スキャンの各種設定は、通知領域のアイコンをクリックして表示されるメニューの[設定]から行えます。なおこの設定画面を表示している間はSmart Touchからスキャンを実行できないため、スキャン前にはこれを閉じる必要があります。
タスク名 | スキャン方法 |
---|---|
カラー PDF | カラースキャンして、PDFファイルに保存する。 |
白黒 PDF | 白黒スキャンして、PDFファイルに保存する。 |
白黒 RTF | 白黒スキャンして、 Wordアプリケーションで開くことのできるフォーマット (RTF ファイル) で保存する。 |
カラー JPEG | カラースキャンして、JPGファイルに保存する。 |
白黒シングルページ TIFF | 白黒スキャンして、イメージごとにシングルページTIFFとして保存する。 |
白黒マルチページ TIFF | 白黒スキャンして、すべてのイメージをマルチページTIFFとして保存する。 |
E メール白黒 PDF | 白黒スキャンして、PDFをEメールで送信する。 |
カスタムカラー PDF | カラースキャンして、スマートタッチ編集ウィンドウを開く。編集完了後、[完了]をクリックするとPDFファイルが表示される。 |
カスタムカラーファイル | スキャンする前にスキャナー設定をセットアップする。そしてカラーJPGファイルで保存する。 |
出力するファイルには、次の種類を指定できます。
既定では「PDF - サーチャブル」となっていますが、これで作成すると「PDF」の数倍のファイルサイズになります。
オプション項目 | 作用 |
---|---|
イメージを編集してから送信 | スキャンされた画像が[スマートタッチ編集ウィンドウ]に表示され、編集可能になる。 |
フィーダが空の場合、書類が追加されるまで待機 | フィーダが空の場合はスキャナーが一旦停止し、フィーダに原稿を追加するように促す。 |
イメージファイルにキーワードを追加 | 後でファイルを検索しやすいように、原稿にキーワードを追加できる。 ※ビットマップファイルには、キーワードを保存できない。 |
白紙ページの後に分割 | 白紙ページの後で分割し、一連のスキャン画像のイメージファイルを個別に作成する。 |
スキャン方法の詳細は、設定のショートカットの[設定]ボタンから設定できます。また[スキャンする前に設定を表示する]にチェックを入れておくと、この設定のショートカットのウィンドウが自動で開くようになります。
この設定に不正な値が設定されるとSmart Touchを終了できなくなり、その後も一切の機能を実行できなくなることがあります。そのときには%LOCALAPPDATA%\Smart Touch以下にあるファイルをすべて削除し、デフォルトの設定に戻すことで回復できます。なお、似たフォルダが%LOCALAPPDATA%\Kodak Alaris Inc\Smart Touchにありますが、こちらは無関係です。
設定を変更したいショートカットを選択し、ウィンドウ左下の[設定]をクリックします。
そうするとイメージまたはデバイスの設定画面が表示されます。これらの画面は、ウィンドウ下部の[デバイス]または[イメージ]ボタンで切り替えられます。この状態から元のショートカット一覧に戻るには、そのボタン横の[ホーム]をクリックします。
[イメージ]の設定画面 |
[デバイス]の設定画面 |
意味の不明な設定項目は、ウィンドウ右上の「?」アイコンをクリックすることで表示されるヘルプで、その意味を確認できます。
設定を変更後[OK]をクリックすると「"カラー パーフェクトページ"のショートカットへの変更は保存されませんでしたがアプリケーションが、ドライバを閉じるまで有効です。ショートカットへの変更を保存しますか?」のような難解な問いが投げかけられます。前置きを無視すると、つまりは保存の確認を求められているだけですので、保存するならば[はい]をクリックします。この問いは、ショートカットの一覧で[保存]をクリックして事前に保存をしていれば、表示されません。
設定名にASCII以外の文字を指定するとフリーズし、以後も起動できなくなります。Smart Touchのバージョンにもよりますが、Ver.1.8.39でこの問題が発生します。
設定のショートカットの情報は、上部メニューの[エクスポート]からProfile (*.ekprofile) として一括してファイルに保存できます。このときメニューに[エクスポート]の表示がないならば、メニュー右端の「≫」アイコンをクリックします。
以下のいずれかの方法で、スキャンを実行できます。
※1 Smart Touchを使用する方法では、設定で[スキャンする前に設定を表示する]が有効になっているとその確認画面が表示され、即座にスキャンが実行されません。
フィーダにセットできるのは、普通紙で20枚までとされています。これを超える枚数をスキャンするには分割する必要があるわけですが、そのときスキャンオプションの[フィーダが空の場合、書類が追加されるまで待機]をチェックしておくと、スキャン結果を1つのファイルにまとめることができます。
この設定をした状態でスキャンすると、フィーダに紙がなくなった時点で「追加スキャンしますか?」とダイアログが表示されます。そのときに追加の紙をセットし、これに[はい]と返答することで続けてスキャンできます。
ちなみにScanSnapでは、このようなときは本体のスキャンボタンでも処理を継続できるのですが、ScanMateではこのダイアログのボタンを押すしかないようです。
電源の供給方法には3種類あり、それによってスキャン速度が変わります。
接続方法 | スキャン速度 (A4 200dpi) | |
---|---|---|
白黒 / グレースケール | カラー | |
USBケーブルとACアダプタ | 最高20ページ/分 | 最高15ページ/分 |
USBケーブルとUSB電源ケーブル | 最高8ページ/分 | |
USBケーブルのみ |
300dpi以上のカラーでスキャンするならば、ACアダプタなどを別途接続する必要はありません。その理由を以下に記します。
仕様ではUSB電源ケーブルの有無でスキャン速度が変わらないため、確認するために実測してみました。スキャン対象はA4用紙10枚で、スキャンボタンを押してから、最後の用紙が排出されるまでの時間を計測しました。結果は「分:秒」の書式で、10秒単位に丸めています。
接続方法 | グレースケール | カラー |
---|---|---|
USBケーブルとACアダプタ | 0:30 | 0:40 |
USBケーブルとUSB電源ケーブル | 1:10 | 1:10 |
USBケーブルのみ | 1:10 | 1:10 |
10枚を30秒ならば1枚あたり3秒であり、1分で30枚読み取れる計算となります。また10枚を40秒ならば15枚/分で、1分10秒ならば9枚/分となるため、結果はほぼ仕様通りです。
USB電源ケーブルについて、ユーザーズガイドの「3-3 スキャナーの付属品の取り付けとパソコンへの接続」では「スキャン枚数が多い場合はUSB電源ケーブルを使用すると良いでしょう。」と解説されています。しかしUSBケーブルだけの場合と読み取り速度に差はなく、どのような状況で効用があるのか不明です。
さらに解像度を上げて計測してみました。そうするとACアダプタによるカラーでのスキャンの速度が低下し、USBケーブルのみの場合と差がなくなりました。よって300dpi以上のカラーではACアダプタは不要です。
接続方法 | グレースケール | カラー |
---|---|---|
USBケーブルとACアダプタ | 0:30 | 1:10 |
USBケーブルとUSB電源ケーブル | 1:10 | 1:10 |
USBケーブルのみ | 1:10 | 1:10 |
本体の電源を入れ直します。
本体のスキャンボタンを押したときに[この動作の起動に使うプログラムを選択してください]として起動しないときは、本体を接続し直します。また[デバイスとプリンター]でデバイスの[スキャン プロパティ]を開き、[イベント]タブの[指定したプログラムを起動する]でSmart Touchが指定されていることを確認します。
それでも無反応ならば、Smart Touchの実体であるKSSCFG.exeを直接呼び出します。
カラーPDFは既定では200dpiの解像度でスキャンされるため、スキャン結果がかすれたような画像となることがあります。これは設定のショートカットで解像度をあげることで解決できます。
イメージの設定の[調整]タブの、[明度 コントラスト]や[カラーバランス]の設定を[自動]以外に変更します。既定ではこれらが自動で調整されるようになっているため、本来の色とは異なる結果となります。
USBのみで駆動させているならば、そのUSBポートの供給電力やUSBケーブルの抵抗値を確認します。しかし確実なのは、別途電源ケーブルを接続することです。
管理者権限を持たないユーザーが検索可能なPDF (サーチャブルPDF) を作成しようとすると、ファイルの作成に失敗することがあります。そのときは「イメージをフォーマットできませんでした。」とエラーが表示され、0バイトのファイルが作成されます。
この場合には検索可能ではない通常のPDFとして作成し、後からAcrobatなどでテキスト認識させます。
長尺原稿をスキャンすると紙詰まりと認識され、「用紙を搬送部から取り除き、スキャンし直してください...」としてスキャンに失敗します。
これは[最長原稿サイズ]が既定で14in (35.56cm) に設定されているからで、[設定のショートカット]の[設定]→[デバイス]から、この数値を十分に大きな値にすることで解決できます。なお、この値の最大値は65in (165.10cm) です。