文法

記述法

コマンドはセミコロン (;) または改行で区切ります。1.8 R commands, case sensitivity, etc. - An Introduction to R

コメント

ハッシュマーク (#) から改行までが、コメントと解釈されます。10.2 Comments - R Language Definition

丸かっこと波かっこ

式を丸かっこで囲むと、評価結果が返されます。これは意味的には関数呼び出しと同じです。

> a <- 2+3   # 評価結果は出力されない

> (a <- 2+3) # 評価結果が出力される
[1] 5

> [a <- 2+3] # 角かっこでは囲めない
 エラー:  予想外の '[' です  in "["

複数の式を波かっこで囲むと、最後の評価結果のみが返されます。

> 2+3; 4+5 # 評価結果が個別に出力される
[1] 5
[1] 9
> (2+3; 4+5) # 複数の式を丸かっこでは囲めない
 エラー:  予想外の ';' です  in "(2+3;"

> {2+3; 4+5}      # 最後の結果のみが出力される
[1] 9
> {2+3; 4+5; 6+7} # 最後の結果のみが出力される
[1] 13

関数に対しても同様です。

> sum(2,3) # 単一の関数に用いても無意味
[1] 5
> (sum(2,3))
[1] 5
> {sum(2,3)}
[1] 5

> sum(2,3); sum(4,5) # 評価結果が個別に出力される
[1] 5
[1] 9
> (sum(2,3); sum(4,5))
 エラー:  予想外の ';' です  in "(sum(2,3);"

> {sum(2,3); sum(4,5)}           # 最後の結果のみが出力される
[1] 9
> {sum(2,3); sum(4,5); sum(6,7)} # 最後の結果のみが出力される
[1] 13
R: Parentheses and Braces

オブジェクト

オブジェクトの名前

次を満たす名前が有効です。

  • 文字、数字、ドットまたはアンダーラインから構成される。
  • 文字またはドットで始まり、その後に数字が続かない。
R Variables | TutorialsPoint

オブジェクトの値の確認

オブジェクトはその文字が評価されるとき、その値が返されます。3.1.2 Symbol lookup - R Language Definition

> a <- 2
> a
[1] 2

またはprint()、cat()で出力します。cat()は複数のオブジェクトをまとめて出力できますが、明示的に改行文字を出力しないと、改行されません。

> a <- 1
> b <- 2
> print(a)
[1] 1

> cat(a)
1> cat(a,b)
1 2> cat(a,b,"\n")
1 2

型なども含めた構造はstr()で、その型に応じた概要はsummary()で確認できます。

> a <- data.frame(x=c(30,20,10), y=1:3)

> str(a)
'data.frame':   3 obs. of  2 variables:
 $ x: num  30 20 10
 $ y: int  1 2 3

> summary(a)
       x            y
 Min.   :10   Min.   :1.0
 1st Qu.:15   1st Qu.:1.5
 Median :20   Median :2.0
 Mean   :20   Mean   :2.0
 3rd Qu.:25   3rd Qu.:2.5
 Max.   :30   Max.   :3.0
> a <- factor(c("B","D","A"))

> str(a)
 Factor w/ 3 levels "A","B","D": 2 3 1

> summary(a)
A B D
1 1 1

定義済みのオブジェクトの確認

ls()で確認できます。

ls(
    name,
    pos = -1L,
    envir = as.environment(pos),
    all.names = FALSE,
    pattern,
    sorted = TRUE)
R: List Objects
> print(ls())