ヘッダフィールド | 説明 | 1.0 | 1.1 |
---|---|---|---|
Host | リクエスト先サーバ名。DNS名を利用する。1.1ではプロキシや仮想サーバの利用を前提に、必須としている。 | × | ○ |
User-Agent | Webブラウザの固有情報。 | ○ | ○ |
Accept | 利用可能なアプリケーション メディアタイプ。複数指定、優先度指定も可能。 | × | ○ |
Accept-Language | 利用可能な言語コード。複数指定し、優先度を付けることが可能。 | × | ○ |
Accept-Encoding | 利用可能なエンコーディング形式 (Content Coding形式)。 | × | ○ |
Accept-Charset | 利用可能な文字セット。 | × | ○ |
Keep-Alive | ○ | ○ | |
Connection | 接続の永続性情報。'none'が指定されると、レスポンス後の接続は解除される。 | ○ | ○ |
Referer | 直前にリンクされていたURL。 | ○ | ○ |
Cookie | クッキー | ○ | ○ |
フィールド名は、大文字/小文字の区別はされません。
ヘッダフィールド | 説明 | 1.0 | 1.1 |
---|---|---|---|
Content-Type | リソース コンテンツのアプリケーション メディアタイプ。MIMEのメディアタイプと同様。 | ○ | ○ |
Date | 日付情報。 などを受け入れる必要がある。 | ○ | ○ |
Expires | リソース コンテンツの有効期限。Date値。 | ○ | ○ |
Cache-Control | キャッシュのコントロールに必要な指示や情報。 | × | ○ |
Content-Encoding | リソース コンテンツのエンコード方法 (Content Coding方式)。1.1では、
|
○ | ○ |
Content-Location | リソース コンテンツの固有位置を示すURI | × | ○ |
Server | HTTPサーバ アプリケーション種類を示す固有テキスト値。 | ○ | ○ |
Content-Length | リソース コンテンツのサイズ。単位はバイト。 | ○ | ○ |
X-XSS-Protection | ○ | ○ | |
ETag | エンティティ タグ。キャッシュ管理に使用される。 | × | ○ |
リクエストヘッダと同様、フィールド名は大文字/小文字の区別はされません。
User-Agentは、ブラウザやシステムの種類を表します。たとえば、このページをリクエストするときに送られたUser-Agentは次の通りです。
ブラウザではJavaScriptでこれを確認でき、文字列の意味はUserAgentString.comやWhatIsMyBrowser.comで確認できます。またブラウザによっては、この文字列を改変することもできます。
Referer: http://example.com/foo/リファラ実験 - referrer test
制限事項 | 内容 |
---|---|
ブラウザが保持できる数 | 300個以下 |
ブラウザが保持できるサーバごとの数 | 20個以下 |
1つのクッキー (名前と値を含む) のデータ量 | 4kB以下 |
Cookie: name1=value1; name2=value2
Set-Cookie: NAME=VALUE; expires=DATE; path=PATH; domain=DOMAIN_NAME; secure
属性 | 説明 | 既定値 |
---|---|---|
expires※1 | クッキーの有効期限
Wdy, DD-Mon-YYYY HH:MM:SS GMTの書式で指定します。 |
ブラウザを閉じるまで |
path | サーバ上でクッキーを有効とするパス。
前方一致で比較され、/fooは/foobarや/foo/bar.htmlに一致する。 |
クッキーが設定されたドキュメントのパス |
domain | クッキーが有効なドメイン | サーバのホスト名 |
secure | セキュアな接続 (HTTPS接続) のみクッキーを有効とする。 |
Set-Cookie: name=value; expires=Thu, 30-Jul-2009 12:00:00 GMT; path=/foo/; domain=.example.com
Content-Typeは、データの種類を表します。
MIME typeとはもともとMIMEでデータ形式を表すためのコード体系ですが、これがHTTPなどでもデータの種類を表すコードとして利用されています。MIMEタイプとは|Content-Type|コンテンツタイプ|MIME type - IT用語辞典 e-Words
書式はtype/subtypeで、typeに指定できるものには
などがあります。特殊なsubtypeは、
のような規則で表されます。
MIME type | ファイル形式 | 一般的な拡張子 |
---|---|---|
text/plain | テキスト | .txt |
text/html | HTML文書 | .htm .html |
text/xml | XML文書 | .xml |
image/gif | GIFイメージ | .gif |
audio/wav | WAV | .wav |
video/x-flv | Flashビデオ | .flv |
application/xml | XML文書 | .xml |
application/x-shockwave-flash | Flash | .swf |
MIMEとは、電子メールで文字以外のデータを扱うための規格です。MIMEとは|Multipurpose Internet Mail Extension - IT用語辞典 e-Words
Content-Typeではレスポンスの文字セットも表せ、MIME typeに並べて記述します。
Content-Type: text/plain; charset=UTF-8
Expires = "Expires" ":" HTTP-date14.21 Expires - RFC 2616 - Hypertext Transfer Protocol -- HTTP/1.1
Cache-Controlと重複した設定をした場合、このExpiresよりもそちらが優先されます。
キャッシュさせない、もしくはキャッシュさせる場合にはその期限を指示します。
no-cache |
no-store |
max-age = delta-seconds |
max-stale [ = delta-seconds ] |
min-fresh = delta-seconds |
no-transform |
only-if-cached |
public |
private [ = <> field-name <> ] |
no-cache [ = <> field-name <> ] |
no-store |
no-transform |
must-revalidate |
proxy-revalidate |
max-age = delta-seconds |
s-maxage = delta-seconds |
ETagはリソースを表す固有の値です。この値はその変化を調べることにより、キャッシュの有効性の確認に使用されます。
サーバがETagに対応しているならば、レスポンスで
ETag: "123"
のように返されます。クライアントは次にサーバへリクエストするとき、これを
If-None-Match: "123"
のようにヘッダに含めます。そのときサーバのリソースに変更がなければ、サーバはHTTP/1.1 304 Not Modified
のようにレスポンスを返します。