ジェネリック (generic) の比較

C++/CLIとC#では「ジェネリック」と呼び、Javaではそれを日本語に訳して「総称」と呼称しています。

ジェネリック (generic)

C++	≫テンプレート
C++/CLI	generic<typename T> ref class MyClass { };
C#	class MyClass<T> { }
Java	class MyClass<E> { }

※型引数として、C++/CLIとC#ではTemplateの「T」、JavaではElementの「E」が一般的に使用されます。

C++/CLIやC#では型変数に単純型 (基本型) を使用できるのに対して、Javaでは参照型しか認められません。これはC++/CLIやC#ではint型などの単純型の実態は、System.Int32構造体などのエイリアス (別名) にすぎないためです。

C++/CLI	List<int> list = new List<int>();
C#	List<int> list = new List<int>();
Java	List<Integer> list = new List<Integer>();

テンプレートはC++とC++/CLIのみの機能です。

テンプレートとジェネリックの違い
	テンプレート	ジェネリック
算術演算子の呼び出し	○	×
`template C<int i> {}`などの非型テンプレートパラメーターの使用	○	×
明示的な特殊化 (特定の型のテンプレートのカスタム実装) のサポート	○	×
部分的な特殊化 (型引数のサブセットのカスタム実装) のサポート	○	×
型パラメーターのジェネリック型の基本クラスとしての使用	○	×
型パラメーターの既定の型への割り当て	○	×
ジェネリック型パラメーターのそれ自身のジェネリック化	○	×
有効ではない型パラメーターの使用	○	×

template<class T> class クラス名
{
}

template<typename T> 戻り値の型 関数名 ( 引数の型 引数名 )
{
}

※旧来のC++ではtypenameではなく、関数テンプレートもclassキーワードを使用していた。[ template<class T> ]

言語の解説