HTML Help Workshopでは、コンパイル済みHTMLヘルプファイル (Microsoft Compiled HTML Help) の.chmファイルを作成できます。
Download: HTML Help Workshop and Documentation - Microsoft Download Center
上記ページにある「htmlhelp.exe」が当該のソフトウェアです。
ダウンロードページにある「htmlhelpj.exe」が日本語のヘルプです。これは自己展開形式の圧縮ファイルであり、展開された.chmファイルを%WINDIR%/Helpに配置することで、HTML Help Workshopのヘルプが日本語化されます。
展開は%WINDIR%/helpへ行うように指示されますが、
このフォルダへの書き込み権限がないと「Can't create output file: ...」とエラーとなります。
その場合には展開時のダイアログの[Unzip To Folder]に、書き込み権限のあるフォルダを指定します。
書き込み権限のあるフォルダとは、たとえばドキュメント フォルダ (%USERPROFILE%\Documents) です。よくわからないときにはUSBメモリを挿して、そのドライブを指定する方法もあります。そのときにはd:\やe:\のように指定します。
[Unzip]をクリックして正常に展開されると、
の3つのファイルが、先ほど指定したフォルダに作成されます。それを確認したら、これらのファイルを所定のフォルダ (%WINDIR%/Help) へ移動します。移動時に「対象のフォルダーへのアクセスは拒否されました」のように表示されたら、[続行]をクリックし、管理者のパスワードを入力して移動を完了させます。
作業は以上です。HTML Help Workshopからヘルプを表示し、日本語で表示されることを確認します。
まずプロジェクト (.hhp) を作成し、その情報を基にコンパイルします。
拡張子 | 説明 |
---|---|
chm | コンパイル済みヘルプファイル |
hhp | プロジェクトファイル (Project Files) |
hhc | 目次ファイル (Table of Contents Files) |
hhk | 索引ファイル (Index Files) |
プロジェクトは、メニューの【File → New】から作成します。
ダイアログが開いたら、[Project]を選択し[OK]をクリックします。
新規にプロジェクトを作成するならば、チェックせずにそのまま[次へ]をクリックします。
プロジェクトファイル (.hhp) を作成する場所と、ファイル名を指定します。
すでに目次ファイルなどがある場合には、該当するものをここでチェックします。
目次ファイルにチェックしたときには、ここでそのファイルを指定します。
索引ファイルにチェックしたときには、ここでそのファイルを指定します。
HTMLファイルにチェックしたときには、ここでそれらのファイルを指定します。
[完了]をクリックするとプロジェクトファイルが作成されます。
[Options]ボタンをクリックします。
そして[Compiler]タブの[Compile full-text seach information]にチェックを入れます。
[Add/Modify Window Definitions]ボタンをクリックします。ウィンドウの名前を求められたら、適当な名前を入力します。そしてWindow Typesダイアログで[Navigation pane]の[Tabs]フィールドの[Search tab]と[Advanced]にもチェックを入れます。
コンパイルは、メニューの【File → Compile】から行います。プロジェクトファイル (.hhp) を選択し[Compile]をクリックします。成功すると、
Compiling c:\sample.chm Compile time: 0 minutes, 2 seconds 969 Topics 2,186 Local links 135 Internet links 14 Graphics Created c:\sample.chm, 471,250 bytes Compression decreased file by 5,792,020 bytes.
のように表示されます。
コンパイル時に、
HHC5013: Error: URL reference in the TOC cannot be resolved: "index.html".
と表示されることがあります。TOCとはTable Of Contentsの略ですので、目次ファイル (.hhc) に誤りがあることになります。
メニューの【File → Decompile】を選択し、[Decompile .CHM file]ウィンドウを表示します。
そして、
の2つを指定して、[OK]をクリックします。
※1 格納先フォルダに多数のファイルが展開されることになります。よって格納用のフォルダを作成して、そこを指定すべきです。