ワイルドカードや正規表現などにより、柔軟にファイル名を変更できます。
このように、リネーム以外の機能も備えます。
基本的なリネーム方法として、次の置換方法が用意されています。
記述例がhp.vector.co.jp/authors/VA014830/english/FlexRena/fr-sample.htmにあります。
対象 | 記号 |
---|---|
任意の1文字 | ? |
任意の文字列 | * |
既定では大文字・小文字は区別されないため、その必要があるときには正規表現の右のボタンをクリックし、[大文字と小文字を区別する検索]にチェックを入れます。
検索 | 置換 | |
---|---|---|
ラテン文字を、大文字に置換 | [a-z] | \U\0\E |
a-z | A-Z | |
ラテン文字を、小文字に置換 | [A-Z] | \L\0\E |
A-Z | a-z | |
空白を挟んでくり返される文字列を削除 | ([^ ]+) \1 | \1 |
よく使用するパターンは[プリセット]から呼び出せます。その情報は、インストール フォルダのPreset.iniにあります。
高度なリネームにある[スクリプト]ボタンの左にチェックを入れることで、スクリプトを用いてリネームできるようになります。使用する言語は、[スクリプト]ボタンをクリックして表示されるメニューの[スクリプト言語]から、VBScriptまたはJScriptを選択できます。
マッチした文字は、スクリプト内で"\1"
のようにすることで参照できます。
複雑なスクリプトは、[スクリプト]ボタンのメニューの[スクリプトの編集]から新しい関数として定義できます。このファイルの実体はインストール フォルダのScript.vbsとScript.jsであり、これを開いても同じです。これらのファイルへの編集は、[スクリプト]ボタン左のチェックを一度外すなどすると適用されます。
リネーム方法 | N/A |
---|---|
検索文字列 | N/A |
置換文字列 | DigitNumber(int(1+?/3),2,vbNone) & "_" & DigitNumber((? mod 3)+1,2,vbNone) &"\e" |
置換前 | 置換後 |
---|---|
N/A | 001-001.ext |
N/A | 001-002.ext |
N/A | 001-003.ext |
N/A | 002-001.ext |
事前定義された関数はインストール フォルダのScript.Preset.vbsにあり、記述方法もこれが参考になります。
たとえば関数を次のように定義し、
Function TEST(str) TEST = str & str End Function
置換文字列をTEST("\0")
とすると、マッチした文字が2回くり返された文字列となります。
目的 | 関数 |
---|---|
「文字種の変換」の連続実行※1 |
Function TypeConv(str) str = toHalf(str) ' 全角 ⇒ 半角 str = toFullKana(str) ' 半角カナ ⇒ 全角カナ TypeConv = str End Function |
「文字列の置換」の連続実行 |
Function StrRep(str) str = Replace(str, "ABC", "CDE") str = Replace(str, "12", "34") StrRep = str End FunctionReplace 関数 | Microsoft Learn |
\ / ? : * " > < |
」も変換対象とされているため、これでファイル名を変換すると失敗することがあります。
リネーム方法 | RegExp |
---|---|
検索文字列 | (.*)(\..*) |
置換文字列 | ({CHI:"03",ENG:"01",GER:"02",JPN:"10"})["\1"]+"\2" |
置換前 | 置換後 |
---|---|
CHI.jpg | 03.jpg |
ENG.jpg | 01.jpg |
GER.jpg | 02.jpg |
JPN.jpg | 10.jpg |
インストール フォルダにある、
の2つのファイルに履歴が保存されます。履歴を削除するには、これらのファイルを削除します。
検索履歴が保存されないようにするには、Flexible Renamer.iniを読み取り専用にします。一方で実行結果を保存するRename.logには、この方法は適用できません。読み取り専用に設定するとリネーム時にエラーとなり、リネームが実行されなくなります。
設定を初期状態のままにしたいならば、Flexible Renamerを終了した状態でFlexible Renamer.iniを削除します。そしてFlexible Renamerを起動して、すぐに閉じます。その状態で新規に作成されたFlexible Renamer.iniを読み取り専用とすれば、初期設定が保たれます。
なお[高度なリネーム]を使用するには、それを使用する状態にしてから読み取り専用に設定しないと、キーワードの入力欄などが表示されなくなります。一方で[高度なリネーム]を使用できる状態にすると、通常のリネームの表示が乱れます。