Flexible Renamer

ワイルドカードや正規表現などにより、柔軟にファイル名を変更できます。

導入

ダウンロード

機能

  • リネーム … ファイルやフォルダ名を変更できます。
  • タグ リネーム … ファイルのメタ情報をファイル名にできます。
  • 属性 … ファイルのタイムスタンプや、Read Onlyなどの属性を変更できます。(書庫内のファイルを対象とするならば、Explzhがそれに対応します。)
  • 連番オブジェクト … 指定容量の空ファイルや特定ファイルのコピーを、指定した数だけ作成できます。

このように、リネーム以外の機能も備えます。

リネーム

基本的なリネーム方法として、次の置換方法が用意されています。

  • 連番や文字列の追加
    • 文字列 (日時) +連番
    • 連番+文字列 (日時)
    • 文字列 (日時) を先頭からn文字目に追加
    • 文字列 (日時) を末尾からn文字目に追加
    • 連番を先頭に追加
    • 連番を末尾に追加
    • 日時
    • 日時を先頭に追加
    • 日時を末尾に追加
    • フォルダ名を先頭に追加
    • フォルダ名 + 連番
  • 数字や文字列の削除
    • 先頭からn文字目よりn文字を削除
    • 末尾からn文字目よりn文字を削除
    • 先頭からn文字目より後を削除
    • 末尾からn文字目より前を削除
    • "コピー (数字) ~ "を削除
    • " - コピー (数字)"を削除 (Vista)
    • 括弧とその中身を削除
    • [数字]、または(数字)を削除
    • [数字]を削除
    • (数字)を削除
    • " へのショートカット"を削除
    • " - ショートカット"を削除 (Vista)
    • 8.3形式化
  • 文字種の変換
    • 語頭を大文字
    • 小文字 ⇒ 大文字
    • 大文字 ⇒ 小文字
    • 半角 ⇒ 全角 (拡張子を除く)
    • 全角 ⇒ 半角 (拡張子を除く)
    • ひらがな ⇒ カタカナ (拡張子を除く)
    • カタカナ ⇒ ひらがな (拡張子を除く)
    • 大文字 ⇔ 小文字
    • ダイアクリティカルマークをクリア
    • 半角カナ ⇒ 全角カナ
    • 全角カナ ⇒ 半角カナ
    • 半角 ⇔ 全角 (拡張子を除く)
    • カタカナ ⇔ ひらがな (拡張子を除く)
  • 文字列の置換
    • 文字列置換
  • 数値の整理
    • 先頭からn番目の数値の桁合わせ
    • 末尾からn番目の数値の桁合わせ
    • 先頭からn番目の数値を増減
    • 末尾からn番目の数値を増減
  • 拡張子の変更
    • 拡張子を大文字
    • 拡張子を小文字
    • 拡張子を削除
    • 拡張子を追加
    • 拡張子を置換

高度なリネーム

  • ワイルドカード
  • 正規表現
  • 文字変換 … 検索リスト中のすべての文字を、置換リスト中の対応する文字に変換

記述例がhp.vector.co.jp/authors/VA014830/english/FlexRena/fr-sample.htmにあります。

ワイルドカード
対象 記号
任意の1文字 ?
任意の文字列 *
正規表現

Perl 5互換の正規表現です。

既定では大文字・小文字は区別されないため、その必要があるときには正規表現の右のボタンをクリックし、[大文字と小文字を区別する検索]にチェックを入れます。

  検索 置換
ラテン文字を、大文字に置換 [a-z] \U\0\E
a-z A-Z
ラテン文字を、小文字に置換 [A-Z] \L\0\E
A-Z a-z
空白を挟んでくり返される文字列を削除 ([^ ]+) \1 \1

よく使用するパターンは[プリセット]から呼び出せます。その情報は、インストール フォルダのPreset.iniにあります。

スクリプト

高度なリネームにある[スクリプト]ボタンの左にチェックを入れることで、スクリプトを用いてリネームできるようになります。使用する言語は、[スクリプト]ボタンをクリックして表示されるメニューの[スクリプト言語]から、VBScriptまたはJScriptを選択できます。

マッチした文字は、スクリプト内で"\1"のようにすることで参照できます。

複雑なスクリプトは、[スクリプト]ボタンのメニューの[スクリプトの編集]から新しい関数として定義できます。このファイルの実体はインストール フォルダのScript.vbsとScript.jsであり、これを開いても同じです。これらのファイルへの編集は、[スクリプト]ボタン左のチェックを一度外すなどすると適用されます。

VBScript
リネーム方法 N/A
検索文字列 N/A
置換文字列 DigitNumber(int(1+?/3),2,vbNone) & "_" & DigitNumber((? mod 3)+1,2,vbNone) &"\e"
置換前 置換後
N/A 001-001.ext
N/A 001-002.ext
N/A 001-003.ext
N/A 002-001.ext

事前定義された関数はインストール フォルダのScript.Preset.vbsにあり、記述方法もこれが参考になります。

たとえば関数を次のように定義し、

Function TEST(str)
  TEST = str & str
End Function

置換文字列をTEST("\0")とすると、マッチした文字が2回くり返された文字列となります。

目的 関数
「文字種の変換」の連続実行※1
Function TypeConv(str)
  str = toHalf(str)     ' 全角 ⇒ 半角
  str = toFullKana(str) ' 半角カナ ⇒ 全角カナ
  TypeConv = str
End Function
「文字列の置換」の連続実行
Function StrRep(str)
  str = Replace(str, "ABC", "CDE")
  str = Replace(str, "12", "34")
  StrRep = str
End Function
Replace 関数 | Microsoft Learn
※1 事前定義されているtoHalf()ではWindowsの禁止文字「\ / ? : * " > < |」も変換対象とされているため、これでファイル名を変換すると失敗することがあります。
JScript
リネーム方法 RegExp
検索文字列 (.*)(\..*)
置換文字列 ({CHI:"03",ENG:"01",GER:"02",JPN:"10"})["\1"]+"\2"
置換前 置換後
CHI.jpg 03.jpg
ENG.jpg 01.jpg
GER.jpg 02.jpg
JPN.jpg 10.jpg

タグ リネーム

  • ミュージック (ID3)
    • mp3
    • wma
    • ape
    • mpc
    • mp+
    • ogg
  • 写真 (EXIF)
    • jpg
    • jpe
    • tif
  • イメージ (IPTC)
    • psd
    • jpg
    • jpe
    • tif
  • ドキュメント (DOC)
    • doc
    • xls
    • ppt
    • vsd
    • mpp
    • pdf
  • Webページ (HTML)
    • htm
    • stm
    • shtml

実行履歴

インストール フォルダにある、

  • Rename.log … 最後のリネームの実行結果
  • Flexible Renamer.ini … 検索や置換などの条件

の2つのファイルに履歴が保存されます。履歴を削除するには、これらのファイルを削除します。

履歴の無効化

検索履歴が保存されないようにするには、Flexible Renamer.iniを読み取り専用にします。一方で実行結果を保存するRename.logには、この方法は適用できません。読み取り専用に設定するとリネーム時にエラーとなり、リネームが実行されなくなります。

設定を初期状態のままにしたいならば、Flexible Renamerを終了した状態でFlexible Renamer.iniを削除します。そしてFlexible Renamerを起動して、すぐに閉じます。その状態で新規に作成されたFlexible Renamer.iniを読み取り専用とすれば、初期設定が保たれます。

画面表示の問題

なお[高度なリネーム]を使用するには、それを使用する状態にしてから読み取り専用に設定しないと、キーワードの入力欄などが表示されなくなります。一方で[高度なリネーム]を使用できる状態にすると、通常のリネームの表示が乱れます。

参考

  • メニューの【ヘルプ → ヘルプ】
複数のダウンロードサイトから、まとめて検索