TrueCrypt

TrueCryptの開発終了が宣言されました。(2014/5/28)

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導入

ダウンロード

公式ページのリンク先にあるTrueCrypt - Browse /TrueCrypt at SourceForge.netからダウンロードできるv7.2は、解読機能のみの機能限定版です。

日本語化

メニューなどを日本語で表示するには、まず日本語の言語パックをダウンロードします。

TrueCrypt - Localizations

そして展開したファイルをTrueCryptの実行フォルダに移動し、メニューの【Settings → Language】でリストに追加された日本語を選択します。

暗号化ボリュームの作成

ボリュームを作成するには、まずメインウィンドウの[Create Volume]ボタンをクリックします。対象となるファイルやパーティションは、後の工程で選択します。

暗号化ボリュームには、

  • ファイル型 (コンテナ)
  • パーティション/デバイス型

の2種類があります。このうちパーティション型で作成するには、あらかじめそのパーティションに論理ドライブが作成されている必要があります。

暗号化アルゴリズム

以下の暗号化アルゴリズムに対応します。

  • AES
  • Serpent
  • Twofish
  • AES-Twofish
  • AES-Twofish-Serpent
  • Serpent-AES
  • Serpent-Twofish-AES
  • Twofish-Serpent

キー

  • マスターキー … #256
  • 第2マスターキー (XTSモード)
  • ヘッダーキー
  • 第2ヘッダーキー (XTSモード)

パスワードの変更

ボリュームのパスワードを変更するには、まず[Select File]または[Select Device]で対象とするボリュームを選択します。そしてメニューから【Volumes → Change Volume Password】を選択します。

パスワード変更のダイアログが表示されたら、新旧のパスワードを入力し[OK]をクリックします。処理に時間がかかることがあるため、完了までしばらく待ちます。

ボリュームのサイズ拡大

TrueCryptには作成済みの暗号化ボリュームのサイズを変更する機能はなく、それをするには新たなボリュームを作成し直すことになります。しかしこれを実現する第三者のツールがあり、これを用いることでサイズを変更できます。ただし可能なのはサイズの拡大のみで、縮小はできません。

マウント

マウントしたにもかかわらずそれがUI上に表示されない場合には、メニューの【Tools → Refresh Drive Letters】から表示を更新します。

コマンドライン

TrueCrypt.exe
オプション 機能
/? または /help コマンドラインヘルプを表示する
/v または /volume マウントする
/l、/letter ボリュームをマウントするドライブレター (/lが省略され/aが指定されているならば、最初の空きドライブレター)
/e または /explore ボリュームがマウントされると、そのボリュームのウィンドウを開く
/b または /beep ボリュームが正常にマウントまたはアンマウントされるとビープを鳴らす
/a または /auto パラメータが指定されていなければ、ボリュームを自動マウントする
/d または /dismount ドライブレターで指定されたボリュームをアンマウントする
/f または /force 強制的にアンマウントを実行し、マウントを共有モード (排他制御なし) にする
/k または /keyfile キーファイルかキーファイル検索パスを指定する
/tokenlib セキュリティトークンやスマートカード用に特定のPKCS#11ライブラリを指定する
/c または /cache yまたはパラメータなしならば、パスワード記憶を有効にする
/h または /history yまたはパラメータなしならば、マウントしたボリュームの履歴を保存する
/w または /wipecache ドライバに記憶したパスワードをすべて消去
/p または /password ボリュームのパスワード。パスワードに空白を含む場合には引用符で囲む
/q または /quit 要求された動作を実行し、終了する。/q backgroundは、TrueCrypt 常駐 (トレイアイコン) を開始する
/s または /silent /qが指定されていれば、ユーザーへのメッセージ (プロンプト、エラーメッセージ、警告など) を表示しない
/m または /mountoption マウントオプション
オプション 機能
ro またはreadonly 読取専用でマウント
rm または removable リムーバブルメディアとしてマウント
ts または timestamp ボリューム/キーファイルのタイムスタンプを変更
sm または system 起動前認証をせずにシステム暗号化のキーが有効なパーティションをマウント
bk または headerbak 付加されたバックアップヘッダーを使ってボリュームをマウントします
recover ボリュームヘッダーに保存されているチェックサムを確認しない

例: /m ro。複数のマウントオプションを指定する場合は、/m rm /m ts

TrueCrypt User Guide.ja.pdf

使用例

ボリューム「c:\sample」を最初の空きドライブレター (ドライブ文字) に割り当ててマウントするように、TrueCryptメインウィンドウを表示。

TrueCrypt /v c:\sample

TrueCryptメインウィンドウを表示せず、通知領域にアイコンとして表示。そしてボリューム「c:\sample」を、ドライブxにマウントする。

TrueCrypt /q background /v c:\sample /lx

Portable Mode

Portable ModeでTrueCryptを起動するには、次の2つの方法があります。

Portable Modeで起動するには、管理者権限が必要です。Using TrueCrypt Without Administrator Privileges - TrueCrypt User's Guide

TrueCryptのセットアップ ファイルからの起動

あらかじめTrueCryptのセットアップ ファイルを、デバイスに保存しておきます。そしてそれを実行し[Wizard Mode]で[Extract]を選択すると、システムへインストールされずに、その場で起動できます。

Traveler Diskからの起動

デバイスにTrueCryptの実行ファイルと、それの自動実行ファイルを用意しておくことで、デバイスの接続時に自動でTrueCryptを起動できます。

そのためにはメニューの【Tools → Traveler Disk Setup】からセットアップを起動し、対象とするデバイスに必要なファイルをあらかじめ書き込んでおきます。

このとき書き込まれるのは、次のようなファイルです。

C:.
|   autorun.inf
|
\---TrueCrypt
        TrueCrypt.exe
        TrueCrypt Format.exe
        truecrypt.sys
        truecrypt-x64.sys

autorun.infは自動実行の設定ファイル、TrueCrypt Format.exeは暗号化ボリュームの作成アプリケーションです。そしてTrueCrypt.exeがTrueCryptの本体であるため、自動実行が機能しないときはこれを実行します。

参考

複数のダウンロードサイトから、まとめて検索