レジストリとは、システムの構成情報を格納しているデータベースです。レジストリエディタでは、その情報への追加や編集を行えます。
スタートメニューから「regedit」と検索して表示される、regedit.exeを実行することで起動できます。
レジストリエディタの最初のサブツリーには、次の5つのキーがあります。
キー | 説明 |
---|---|
HKEY_LOCAL_MACHINE | ローカル コンピュータのシステム (ハードウェアとオペレーティング システム) に関する情報 |
HKEY_USERS | アクティブに読み込まれたユーザー プロファイルと既定のプロファイルに関する情報 |
HKEY_CLASSES_ROOT ※1 | 各種OLEテクノロジで使われる情報やファイルクラス関連付けデータ |
HKEY_CURRENT_USER ※1 | 対話型ログオンしているユーザーのユーザー プロファイル |
HKEY_CURRENT_CONFIG ※1 | ローカル コンピュータのシステムを起動するときに使われるハードウェア プロファイルの情報 |
※1 これら3つのキーは、次のようにそれぞれ他のキーの別名です。
キー | 説明 |
---|---|
HKEY_CLASSES_ROOT | 次の2つのキーを結合したもの
|
HKEY_CURRENT_USER | HKEY_USERS\<現在のユーザーのセキュリティ ID> |
HKEY_CURRENT_CONFIG | HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Hardware Profiles\Current |
HKEY_LOCAL_MACHINEとHKEY_CURRENT_USERにそれぞれ同名のキーが存在する場合、そのキーのコンテキストメニューから対応するキーに移動できます。
64bitの環境下の32bitのアプリケーションがレジストリにアクセスすると、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWAREからHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Nodeへリダイレクトされます。第6回 レジストリのリダイレクトと仮想化およびレジストリ操作ツール:Windows OS入門 - @IT 打越浩幸 (2015/02/19)
キーをお気に入りに登録しておくと、そのキーへ簡単にアクセスできるようになります。それはメニューの【お気に入り】より行えます。
Windows 10 Insider Preview Build 14965以降、アドレスバーが追加されています。ここにキーへのパスを入力することで、すばやくそのキーへアクセスできます。Windows 10 Insider Previewを試す(第69回) - コントロールパネルが消えた? OSビルド14942 | マイナビニュース 阿久津良和 (2016/10/11)
アドレスバーが表示されていない場合には、メニューの【表示 → アドレス バー】にチェックを入れます。Turn On or Off Address Bar in Registry Editor in Windows 10 Apps & Features Tutorials Shawn Brink (2017/04/01)
regコマンドにより操作できます。
regeditの引数で操作できます。一部の引数は、XP以降でも有効です。
regedit [/L:system] [/R:user] [/C] [/R] [/E] [/S] [/C] filename [Registry_key]How to edit the Registry from the Command Prompt
登録エントリ ファイル (Registration entries files) では、キーの追加や削除、値の変更を一括して行えます。
追加や変更の構文は、メニューの【ファイル → エクスポート】から登録ファイル (.reg) を作成することで確認できます。
Windows Registry Editor Version 5.00
; Comment
[RegistryPath1]
"DataItemName1"=DataType:DataValue1
"DataItemName2"="DataString2"
[RegistryPath2]
"DataItemName3"=DataType:DataValue3
キーが存在しなければ作成されます。値が存在しなければ追加され、存在すれば変更されます。
regファイルの実行時に「*** をインポートできません。データの一部をレジストリに書き込むことができませんでした。システムまたはその他のプロセスによって開かれているキーがあるか、この操作を行うのに十分な特権がありません。」として失敗するときには、管理者権限で起動したコマンドプロンプトからregファイルを実行するか、そのコマンドプロンプトからREG IMPORTで読み込みます。
キーのパスの先頭にハイフン (-) を記述することで、キーを削除できます。
[-RegistryPath]
値にハイフンを指定することで、その値を削除できます。
"DataItemName"=-
キーを表示しようとして、
...を開けません。 エラーによりこのキーを開けません。 詳細: アクセスが拒否されました。
のようにアクセスが拒否される場合には、レジストリエディタを管理者権限で実行します。
表示できないのは読み取り権限がないためであり、そのキーのコンテキストメニューの[アクセス許可]から、権限を与えることでも表示できます。
キーを編集しようとして「... を編集できません。値の内容を書き込み中に、エラーが発生しました。」のようにエラーとなる場合には、管理者権限で起動します。
書き込めないのは書き込みの権限がないためであり、キーを開けない場合と同様に、その権限を与えることでも編集できるようになります。