複数の動画ファイルを、そのサムネイルで管理できます。
更新履歴はWhiteBrowser @WIKI - 更新履歴にあります。
古いバージョンに上書きすることでアップグレードできます。たとえばVer.0.7.3から0.7.4で変更されたファイルは、
の3つです。このときskin\wblib.jsを更新しないと、起動時に「wblib.jsのバージョンとアプリケーションのバージョンが異なります。」と警告されます。
WhiteBrowserでファイルを管理するには、そのファイルまたはフォルダをWhiteBrowserのウィンドウにドラッグ&ドロップして登録する必要があります。登録されたフォルダは、メニューの【ツール → 監視フォルダ編集】で確認できます。
エクスプローラなどでファイルを移動して、再度WhiteBrowserに登録し直します。そのとき古い情報が残ったままとなるため、[監視フォルダ編集]で不要な情報を削除します。8.動画が入っているフォルダを他のところに移動したい - WhiteBrowser @WIKI - 困ったとき
またサムネイルフォルダなどを指定してある場合には、この管理ファイルだけの設定で、その情報も修正します。
ホワイトブラウザに登録したファイルの情報は「ホワイトブラウザ管理ファイル (.wb) 」に保存されますが、このファイルの実体はSQLite3のデータベースのため、それ用の管理ツールで内容を確認できます。
式 | |
---|---|
AND検索 | A B C |
OR検索 | A or B or C |
フレーズ検索 | "A B C" |
除外 | A -B |
タグ検索 | !A |
既定では、ファイル名の振り仮名やそのローマ字読みにも一致します。これをファイル名の文字にだけ一致するようにするには、SQLダイレクト検索を用いて{movie_name LIKE '%keyword%'}
のように指定します。
{movie_size < 50000}のようにかっこで囲んで、SQLの構文で指定します。指定可能なフィールドは下表の通りで、ファイルに関する各種のプロパティを条件とできます。
フィールド名 | 意味 |
---|---|
movie_id | ファイルID |
movie_name | ファイル名 |
kana | ファイル名の振り仮名 |
roma | ファイル名の振り仮名のローマ字読み |
movie_path | ファイルのパス |
movie_length | 再生時間 (s) |
movie_size | ファイルサイズ (kB) |
last_date | 最終アクセス日時 |
file_date | 更新日時 |
regist_date | WBへの登録日時 |
score | スコア |
view_count | 再生回数 |
container | 動画コンテナ |
video | ビデオコーデック |
audio | オーディオコーデック |
extra | その他コーデック |
tag | タグ |
comment1 | コメント1 |
comment2 | コメント2 |
comment3 | コメント3 |
hash | ハッシュ値 |
フィールド名 | 意味 |
---|---|
title | タイトル |
artist | アーティスト |
album | アルバム |
grouping | グループ |
writer | 作成者 |
genre | ジャンル |
track | トラック |
camera | カメラ |
create_time | 作成時間 |
条件 | 式 |
---|---|
再生時間が30分以上かつ60分未満 | {movie_length>=1800 AND movie_length<3600} |
ビデオコーデックに***が含まれる | {video LIKE '%***%'} |
情報が欠落している、何らかの問題があるファイルを発見できます。
欠落してる情報 | 式 |
---|---|
コーデック | {video=''} |
オーディオ | {audio=''} |
再生時間 | {movie_length<1} |
ビットレート | {video LIKE '% 0.00kb/s'} |
大きさ | {video LIKE '0x0%'} |
ファイルのプロパティから[コーデック情報]を確認し、そこに何も値がない場合には、そのすぐ下の[コーデック情報再取得]から情報を取得できることがあります。
フィールドの値が他と同一であるファイルを抽出することにより、重複しているファイルを発見できます。なお結果は[並び]の条件でソートされて表示されるため、重複ファイルを比較するには、この条件も対象のフィールドと同じにします。
重複の条件 | 式 |
---|---|
再生時間 | {movie_length IN (SELECT movie_length FROM movie GROUP BY movie_length HAVING count() > 1) } |
ファイルサイズ | {movie_size IN (SELECT movie_size FROM movie GROUP BY movie_size HAVING count() > 1) } |
ファイル名 | {movie_name IN (SELECT movie_name FROM movie GROUP BY movie_name HAVING count() > 1) } |
ファイルを右クリックすることで、特定のキーワードを「タグ」として登録できます。
メニューの【ツール → タグバー編集】から、検索用のキーワードや各機能へのショートカットを、ツールバーに登録できます。WhiteBrowser @WIKI - タグバー
タグバーにグループを作成すると、それを新しいタグバーとして配置できます。独立させるにはそのグループのドロップダウンの上部をドラッグするか、ツールバーの空欄を右クリックし対象のグループ名にチェックを入れます。
タグバーのボタンに、スクリプトを割り当てる機能です。便利な機能を登録して一発実行(タグレット) - WhiteBrowser @WIKI - タグバー
スキンで呼び出せるメソッドのうちいくつかは、タグレットからも同様に呼び出せます。WhiteBrowser @WIKI - メソッド
目的 | 内容の記述 |
---|---|
並び順を'名前かな(昇順)'に変更 | wb://wb.sort('名前かな(昇順)') |
スキンを'DefaultGrid'に変更 | wb://wb.changeSkin('DefaultGrid') |
エクステンションを'DefaultRelation'に変更 | wb://wb.changeExtension('DefaultRelation') |
使用方法は、ホワイトブラウザ・タグレットライブラリにあるサンプルが参考になります。
サムネイルの表示方法や、それに対する操作を変更できます。
スキンの定義は、WhiteBrowserのskinフォルダにあります。なお同じフォルダに「#」から始まるフォルダがありますが、それはエクステンションの定義です。
頻繁にスキンを切り替えるならば、タグレットやキーカスタマイズからwb.changeSkin('DefaultGrid')
のようにそのスキンを呼びます。
何を表示するかは、HTMLで定義します。たとえばDefaultBigのDefaultBig.htmでは、次のように記述されています。
<!-- サムネイル作成 --> <script type="text/javascript"> wb.onCreateThum = function(mv, dir) { var tags = ""; for(var i=0;i<mv.tags.length;i++){ tags += "<li><a href=\"javascript:wb.find('" + wb.htmlDecode(mv.tags[i]) + "')\">" + mv.tags[i] + "</a>"; tags += "<a href=\"javascript:wb.removeTag(" + mv.id + ",'" + wb.htmlDecode(mv.tags[i]) + "')\" class=\"a_remove\">[x]</a>"; } var exist = (mv.exist == 0) ? " style=\"filter:Gray\"" : ""; var select = (mv.select == 1) ? "thum_select" : "thum"; var insert = (dir < 0) ? Insertion.Top : Insertion.Bottom; new insert($("view"), ' \ <div class="' + select + '" id="thum' + mv.id + '"> \ <h3 id="title' + mv.id + '">◆ No.' + mv.id + ': ' + mv.title + mv.ext + ' </h3> \ <div class="shadow"><img class="img_thum" id="img' + mv.id + '" src="' + mv.thum + '"' + exist + '></div> \ <span class="item">スコア : </span><span id="score' + mv.id + '">' + mv.score + '</span><br> \ <span class="item">サイズ : </span><span>' + mv.size + '</span><br> \ <span class="item">再生時間 : </span><span>' + mv.len + '</span><br> \ <span class="item">更新日付 : </span><span>' + mv.fileDate.substr(0,10) + '</span><br> \ <ul id="tag' + mv.id + '">' + tags + '</ul> \ </div>' ); }; wb.onModifyPath = function(id, drive, dir, title, ext, kana) { var elem = $("title" + id); if(elem == null) return; elem.innerHTML = '◆ No.' + id + ': ' + title + ext; }; </script>
機能の動作設定や、サムネイルの表示方法を指示します。WhiteBrowser @WIKI - コンフィグ
<!-- コンフィグ -->
<div id="config">
skin-version : 1;
multi-select : 1;
seamless-scroll : 2;
thum-width : 200;
thum-height : 150;
thum-column : 3;
thum-row : 1;
</div>
どのように表示するかは、CSSで定義します。
body { background-color : #444; color : #AAA; overflow : hidden; } * { margin : 0; padding: 0; font-weight : normal; } a { color : #7DA; } a.a_remove { color : #5A8; margin-left : 5px; } /* ビュー */ div#view { width : 100%; height : 100%; padding : 5px; overflow-y : scroll; } /* タイトル */ h3 { font-size : 80%; margin : 7px; } /* スコアなどの情報 */ span { font-size : 80%; } span.item { width : 70px; } /* タグ */ ul { list-style-type : none; list-style-position : outside; padding-left : 2px; margin : 0; display : inline; } li { font-size : 70%; } /* サムネイル */ div.thum { overflow : hidden; float : left; width : 780px; height : 190px; } div.thum_select { overflow : hidden; float : left; width : 780px; height : 190px; background-color : #064560; } div.shadow { float : left; margin-left : 7px; margin-right : 7px; background : url('./shadow.gif') right bottom; } img.img_thum { width : 600px; height : 150px; position : relative; left : -5px; top : -5px; background : #000; border-top : 2px solid #999; border-left : 2px solid #999; border-right : 2px solid #666; border-bottom : 2px solid #666; } img.img_focus { width : 600px; height : 150px; position : relative; left : -5px; top : -5px; background : #000; border-top : 2px solid #18F; border-left : 2px solid #18F; border-right : 2px solid #2AF; border-bottom : 2px solid #2AF; }
スキンの定義を編集した場合は、WhiteBrowserでそのスキンを再度指定することで変更が反映されます。そのときは他のスキンへ変更する必要はなく、すでに指定されているスキンを再度指定します。
選択されているファイルに連動して、その情報を表示したりできる機能です。
WhiteBrowserのskinフォルダにある、「#」から始まるフォルダにエクステンションの定義があります。そしてそのフォルダ内に、[フォルダ名.htm]の名前のファイルが存在するとき、それがエクステンションとして認識されます。
タグレットやキーカスタマイズからエクステンションを変更するには、wb.changeExtension('DefaultDetail')
のように呼びます。
エクステンションで対応できない機能は、ファイルのサムネイルをドラッグし外部のツールへドロップすることで、そのツールに処理を委ねられます。
メソッドはskin\wblib.jsで定義されているため、詳細はそこで確認できます。WhiteBrowser @WIKI - メソッド
たとえば、現在選択されている動画と再生時間が±1秒以内の差の動画をすべて取得するには、次のようにします。
var mv = wb.getInfo( wb.getFocusThum() ); var mvLen = Number( mv.lenSec ); var where = 'movie_length>=' + ( mvLen-1 ) + ' AND movie_length<=' + ( mvLen+1 ); var res = wb.getInfos( 0, -1, where, '', 1 );
プロパティ | プロパティ名 | フィールド名 |
---|---|---|
ファイルID | mv.id | movie_id |
ファイル名 | mv.title | movie_name |
ファイルのパス | mv.drive + mv.dir + mv.title + mv.ext | movie_path |
再生時間 (s) | mv.len,mv.lenSec | movie_length |
ファイルサイズ (kB) | mv.size,mv.sizeKb | movie_size |
最終アクセス日時 | mv.accessDate | last_date |
更新日時 | mv.fileDate | file_date |
WBへの登録日時 | mv.registDate | regist_date |
スコア | mv.score | score |
再生回数 | mv.viewCount | view_count |
動画コンテナ | mv.container | container |
ビデオコーデック | mv.video | video |
オーディオコーデック | mv.audio | audio |
その他コーデック | mv.extra | extra |
メディア情報:タイトル | mv.orgTitle | title |
メディア情報:アーティスト | mv.artist | artist |
メディア情報:アルバム | mv.album | album |
メディア情報:グループ | mv.grouping | grouping |
メディア情報:作成者 | mv.writer | writer |
メディア情報:ジャンル | mv.genre | genre |
メディア情報:トラック | mv.track | track |
メディア情報:カメラ | mv.camera | camera |
メディア情報:作成時間 | mv.createTime | create_time |
ファイル名の振り仮名 | mv.kana | kana |
ファイル名の振り仮名のローマ字読み | --- | roma |
タグ | mv.tags[*] | tag |
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ハッシュ値 | --- | hash |
選択中のファイルと関連するファイルを一覧できます。これの実体はインストール フォルダの\skin\#DefaultRelationにあり、TinySegmenterにより分割されたタイトル名と類似するファイルが、getRelationメソッドにより抽出されます。
メニューの【ツール → 共通設定】から設定できます。
メディアの再生に使用されるプレーヤーを指定します。これを指定しない場合は、拡張子に関連付けられているプレーヤーで再生されます。また[この管理ファイルだけの設定]でプレーヤーが指定されている場合には、その指定が優先されます。
プレーヤーに渡す起動パラメータを指定します。
たとえばプレーヤーがVLC media playerのとき、パラメータを--start-time <sec>
とすると、シーンジャンプでその位置から再生できるようになります。
VLC media player - WhiteBrowser @WIKI - アットウィキ
シーンジャンプ - WhiteBrowser @WIKI - アットウィキ
メニューの【ツール → この管理ファイルだけの設定】から設定できます。
メニューの【ツール → キーカスタマイズ】から、これらの機能に割り当てられます。WhiteBrowser @WIKI - キースクリプト
修飾キーを伴うキーは、[修飾キー]の項目にチェックを入れた上で設定します。
そのファイルが、サポート対象の拡張子であるか確認します。それはこの管理ファイルだけの設定の[フォーマット設定]で確認できます。またパス名が255文字以上のファイルは登録されないため、そのような場合はパスを変更します。1.ファイルが登録されない - 困ったとき - WhiteBrowser @WIKI - アットウィキ
またはスキンが適用されていないと、何も登録されていないかのように見えることがあります。この場合にはスキンを適用することで解決できます。
Shift_JISのコード体系に存在しない文字を、ファイル名から削除します。2.ファイル名が文字化けする - 困ったとき - WhiteBrowser @WIKI - アットウィキ
サムネイルが作成されないときは、Win7codecsなどのコーデックを入れることで改善されることがあります。
サムネイルを作成するツールを別途用意し、それで処理する方法もあります。それにはMediaInfoのCLI版とMPlayer、そしてall.batをダウンロードし、
の4つのファイルを、WhiteBrowser.exeがあるフォルダにコピーします。カスタムサムネイル - WhiteBrowser @WIKI - カスタムサムネイル
処理に失敗するとMPlayerがフリーズし、以降のサムネイルも作成されなくなることがあります。その場合にはタスク マネージャーなどでMPlayerのプロセスを終了させ、原因となっている動画をWhiteBrowserの管理外に移動させた上で、WhiteBrowserを再起動します。失敗の原因は、MPlayerから直接実行することでエラーメッセージにより確認できます。
「スクリプトエラーが発生しました。」として処理が停止する場合には、skinフォルダにあるprototype.jsを最新版に差し替えます。WhiteBrowser 0.7.4に同梱されているのは1.5.0と、とても古いバージョンです。