仮想マシンの作成

新しい仮想マシンは、VirtualBoxマネージャーのメニューの【仮想マシン → 新規】から作成できます。

VirtualBox 7.0以降ならば、自動インストールを用いることでGUIからも簡単に仮想マシンを作成できます。第737回 VirtualBox 7.0の新機能[Windows 11とUbuntu 22.10の自動インストール編] | gihyo.jp あわしろいくや (2022/11/02)

ハードドライブのファイルタイプ

5.2. Disk image files (VDI, VMDK, VHD, HDD) - Chapter 5. Virtual storage

形式   用途
VDI (VirtualBox Disk Image) VirtualBoxの既定
VHD (Virtual Hard Disk) Windows向け
VMDK (Virtual Machine Disk) VMwareなど、他の仮想化ツール向け
HDD (Parallels Hard Disk)  
QCOW (QEMU Copy-On-Write)  
QED (QEMU enhanced disk)  

ドライブの追加

固定サイズでドライブを作成した場合、容量が不足することがあります。そのときは設定の[ストレージ]から新しいドライブを割り当て、たとえばUbuntuならばそれをディスクでマウントすることで容量を確保できます。

ドライブを割り当て後「Failed to open image 'C:\sample.vhd' for writing due to wrong permissions (VERR_VD_IMAGE_READ_ONLY).」としてゲストOSの起動に失敗するときには、そのドライブが他のアプリケーションで利用されていないか確認します。たとえばVHD形式ならばディスクの管理を開き、そこでマウントされているならば[VHDの切断]でそれを解除します。

スナップショットによる仮想ドライブのコピー

ドライブ追加後にスナップショットを作成すると、その仮想ドライブのコピーがスナップショットのフォルダに作成され、以後それが用いられることになります。

ゲストOSのインストール

設定の[ストレージ]で空のドライブを選択します。そして[属性]の項目の右にあるディスクのアイコンをクリックし、[仮想光学ディスクファイルを選択]でOSが格納されているISOファイルなどを指定します。そしてメニューの【仮想マシン → 起動】を実行すると、OSがインストールされます。

USBからの起動

ISOファイルや光学ドライブからは、それを[ストレージ]で指定することで起動できますが、USBドライブからの起動には少し手間がかかります。How to Boot from a USB Drive in VirtualBox - Make Tech Easier

まずディスクの管理を起動し、USBドライブのディスク番号を確認します。それから管理者権限でコマンドプロンプトを起動し、そのドライブを指定して仮想ハードドライブを作成します。

VBoxManage internalcommands createrawvmdk -filename C:\file.vmdk -rawdisk \\.\PhysicalDriveDiskNum
9.9.1.1. Access to entire physical hard disk - Chapter 9. Advanced topics

次にメニューの【仮想マシン → 新規】から仮想マシンを作成し、先に作成した仮想ハードドライブを割り当てます。そのとき「Permission problem accessing the file for the medium 'C:\file.vmdk' (VERR_ACCESS_DENIED).」としてディスクイメージを開けないときには、VirtualBoxを管理者権限で起動し、作成し直します。