液晶メーカーは「液晶ディスプレイは精密度の高い技術で作られており、画面の一部に点灯しないドットや常時点灯しているドットがある場合がありますが、これは故障ではありません。」としており、一定数の画素欠けは故障ではないとされています。
たとえば有効画素が99.999%以上とされているならば、0.001%未満の画素欠けを含む可能性があり、これがフルHDならば1920×1080=2,073,600の画素があるため 2,073,600×0.00001≒20.7個未満の画素欠けは不良と認められません。
良品とされる基準 (メーカーによっては製品ごとに異なる) | |
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EIZO | 全体が点灯する副画素が0個 無輝点保証 | EIZO株式会社 |
有効ドット数の割合が99.9994%以上 (無効なドットが0.0006%未満) FlexScan EV2451 | EIZO株式会社 | |
Acer | 黒点または輝点である副画素が5個以下
Defective or stuck pixels
(割合ではなく個数で示されている。たとえばUHD (3840×2160) の副画素は3840×2160×3=24883200。このうちの5個は5/24883200≒0.0000002であることから、無効な画素は0.00002%以下。一方でHD (1366x768) では0.00016%以下) |
NEC | ドット抜け割合が0.00013%以下 (副画素単位)
仕様: LCD-AS233WM-W5 | NEC
(この製品の画素数は1920×1080=2073600であり、副画素は2073600×3=6220800。よってドット抜けは6220800×0.0000013≒8.1個以下) |
Philips | 有効ドット数の割合が99.9995%以上 (無効なドットが0.0005%未満) モニター。全ラインアップを見る | Philips |
iiyama | 輝点や黒点が有効ドット数の0.001%以下 iiyama| iiyamaの保証条件について |
ViewSonic | 一部の画素 JP-VX63_Black JP-VX2858Sml |
画素欠けの割合 | 解像度ごとの画素欠けの個数 | ||
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SXGA | フルHD | 4K | |
0.00002% | 0.3 | 0.4 | 1.7 |
0.00010% | 1.3 | 2.1 | 8.3 |
0.00050% | 6.6 | 10.4 | 41.5 |
0.00060% | 7.9 | 12.4 | 49.8 |
0.00100% | 13.1 | 20.7 | 82.9 |
ISO 13406-2ではドットとは副画素であると定義されていますが、メーカーの仕様でこれが明記されていない場合には、画素の意味で用いられることもあります。ドット抜けについて : ビジネスPC | NEC
画素欠けには次の2つの状態があり、輝点がないことが保証されても、黒点は例外となることがあります。保証対象外となる画素欠けについて - 無輝点保証 | EIZO株式会社