Ode.NETは.NET対応のODEライブラリです。これにはDrawstuff対応のDrawstuff.NETも付属します。
SourceForge.netのページから、ode-src-0.9.zipをダウンロードします。
展開後のode-0.9/contrib/Ode.NETディレクトリには、
ディレクトリ | 内容 |
---|---|
Ode | Ode.NET.dllを作成するためのプロジェクトとコード |
Drawstuff | Drawstuff.NETを作成するためのプロジェクトとコード |
Tests | 下図のようなサンプルコード |
のようなディレクトリが含まれます。
BoxStack.cs
Ode.NET.dllとDrawstuff.NETはただのラッパーのため、それぞれ基になるライブラリが必要となります。
先に展開したファイルのode-0.9/build/vs2005には、Visual Studio用のプロジェクトが用意されています。ここにある「ode.vcproj」と「drawstuff.vcproj」から、「ode.dll」と「drawstuff.dll」をビルドできます。(所望のプロジェクトが存在しない場合には、Premakeを使用して「premake.lua」ファイルから作成できます)
これらのファイルをプロジェクトの出力ディレクトリに配置します。プロジェクトに追加して[出力ディレクトリにコピー]を有効にしておくと、自動的に配置されるようになります。そして参照設定にOde.NETなどを追加すれば、.NETからODEを使用できるようになります。
ODEの実数型 (dReal) をdouble型にするには、コンパイルシンボルに「dDOUBLE」を定義します。ただし次に示すようにDrawstuff.NETには問題があり、double型には対応できません。
以下の問題により、実数型をdoubleとした場合に正しく機能しません。