置換の機能はないため、検索結果を1つずつ書き換えることで対処します。OneNote 2013のドキュメントで解説されている方法によると、置き換える文字をクリップボードにコピーした状態で検索結果をハイライトし、1つずつ貼り付けていきます。このときCtrl + PageDownで検索結果のハイライトを切り替えつつCtrl + Cで貼り付けると、円滑に置換できます。
アウトラインにより、情報を階層化して管理できます。
Ctrl + /で段落番号のついたリスト、Ctrl + .で箇条書きのをリストを作成できます。
行頭でTabを押すことでインデントを設定でき、Alt + Shift + ↑、Alt + Shift + ↓で項目を並べ替えられます。
基本的にEnterで新しいリストの項目が追加されます。ただし表の内部では、左端の列または右下隅のセルでEnterを押すと、状況によっては表の行が追加されます。これを回避するには、そのような状況ではAlt + Enterを押すようにします。
アウトラインの設定された項目にマウスポインタを合わせると、その項目の横に[段落ハンドル]のアイコンが表示されます。そのとき、そのアイコンをダブルクリックすると、その項目が折りたたまれます。
折りたたまれた項目には、[段落ハンドル]のアイコンが常に表示されるようになります。
常に表示される[段落ハンドル]は項目が折りたたまれている印であり、それをダブルクリックすると、今度は展開されます。
前述の方法は、リストが表の内部にあると機能しません。その場合にはAlt + Shift + 1などのショートカットキーか、アウトラインツールバーのボタンから操作します。ただしこのようにして折りたたむと[段落ハンドル]が表示されないため、折りたたまれていることがわからなくなります。
表により情報を整理して配置できます。ただしOneNoteの表には、Wordなどのようにセルを結合する機能はありません。
表を作成する方法はいくつかありますが、ツールバーの[表の挿入]から行う方法が最も直感的に行えます。
行や列の追加は、ショートカットから行うのが簡単です。
他には特定の場所でEnterを押すことで、行を追加できます。
その他の表に関する操作は、メニューの【表】から行えます。
表は段落などのように、マウスのドラッグでは選択できません。対象の表の内部で右クリックし、表示されるメニューの[表]から、[…の選択]を選びます。
OneNoteで作成した表は、ExcelやWordにそのままの形式で貼り付けることができます。その逆もまた可能ですが、セルの結合は解除されます。
Excel | OneNote | Word | ||
---|---|---|---|---|
![]() |
⇔ | ![]() |
⇔ | ![]() |
Webページ上の表も、そのままの形式で貼り付けできます。ただしFirefoxからコピーした表では表として貼り付けられないため、Internet ExplorerやGoogle Chromeから試します。
1x1の表は、文字列などと一緒に選択してコピーすると、貼り付け時に表が失われます。よって表だけを別にコピーするか、1x2のように、より大きな表に作成し直した上でコピーします。
ノートブック、セクションそれにページへリンクを張るには、それぞれのタブを右クリックして表示されるメニューから[この…へのハイパーリンクをコピー]を選択し、リンクを張るページへ貼り付けます。またはメニューの【編集 → ハイパーリンクのコピー】から得られるリンクのコピーを貼り付けることでも可能です。
ノートブックへのハイパーリンク
セクションへのハイパーリンク
ページへのハイパーリンク
ページなどへリンクを張るのと同様に、ページ内の段落へもリンクを張れます。リンクの作成方法も同様で、段落を右クリックして行います。
リンクページとは、ページ内の語句からリンクを張ったページを作成する機能です。これはページ内の語句または段落を選択した状態で右クリックし、[リンク ページの作成]を選択することで作成できます。インライン定義を作成する - ページ、セクション、ノートブックにハイパーリンクを作成する - OneNote
しかしこの機能の実体は、既存のページへリンクを張る作業を逆の手順で行っているだけですので、ページを作成してからそのページへのハイパーリンクを作成しても同じです。
メニューの【挿入 → ハイパーリンク】から、ファイルへリンクを張れます。
またはOneNoteへファイルをドラッグ&ドロップし、[元のファイルへのリンクを挿入する]を選択することでも可能です。
または、file://C:\sample.txt
のように文字列を入力することで、ハイパーリンクとなります。
リンクからローカルのファイルを開こうとすると、「セキュリティに影響を及ぼす可能性のある問題点が検知されました。」として、「Microsoft Office OneNote のセキュリティに関する通知」が表示されます。
この警告を無効とするには、レジストリエディタで[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\12.0\Common]にDisableHyperlinkWarningの名前でDWORD値の新しいキーを作成し、その値を1とします。
ハイパーリンクの作成でコピーされるOneNoteプロトコル (onenote://) をOneNote以外に貼り付けることで、任意のアプリケーションからOneNoteへリンクを張ることも可能です。
段落の行ごとに、ノートシールという目印を設定できます。これはメニューの【挿入 → ノートシール】から付けられますが、ショートカットから設定するのが早いです。
ノートシールを設定した行は、メニューの【挿入 → ノートシール → すべてのシール付きノートを表示】から、その一覧を確認できます。
そのとき[チェックされていないアイテムのみを表示する]を選択すると、チェックされていない[タスク]ノートシールのみを表示できるため、完了していないタスクの確認に使えます。ノート シールが付いたノートを検索する - OneNote
[ノート シールの設定]作業ウィンドウで、ノートシールの定義を変更できます。
なお作業ウィンドウで[削除]をクリックすると、確認なくシールが削除されます。削除したシールは同じ設定で追加しなければ復元できないため、[削除]ボタンには注意が必要です。
クリップボードから貼り付けたり、メニューの【挿入 → 画像】からページに画像を追加できます。
段落内に画像を挿入するとその前後で改行されるため、2つの画像を横に並べることはできません。また文字に対しても改行されるため、画像の横に文字を並べることもできません。この問題は、画像を表の内部に配置することで解決できます。さらにメニューの【表 → 罫線の表示】のチェックを外して罫線を消すと、より自然に配置できます。
![]() |
![]() |
もっとも、画像は段落内でなければ自由に配置できるため、段落の外へ移動するのが簡単です。
既定の状態では、画像はそれを含む段落や表の大きさに合わせて、自動でサイズが調整されます。しかし一度サイズを手動で調整するとそれが無効となり、段落などはその画像より小さくできなくなります。これを元に戻すには画像を切り取って貼り付け、そのとき[貼り付けのオプション]から[図として貼り付け]を選択します。
なお、この元のサイズに戻す作業はOneNote 2010からは機能として実装されており、画像を右クリックし「元のサイズに戻す (Restore to Original Size)」で処理できます。
メニューの【挿入 → オーディオ録音】から、オーディオをマイクなどから取り込み記録できます。
録音した情報にはページのタイトルが設定されます。またオーディオの情報はページ単位で管理され、同一ページに追加したオーディオはその順で連続して再生されます。
オーディオの録音時に文字列を記述すると、録音された時間と文字列を記述した時間が関連付けられ、双方を対比させながらオーディオを再生できます。そのとき文字列は段落ごとに関連付けられるため、記録時には適宜改行して入力します。
オプションの[オーディオおよびビデオ]にある[オーディオやビデオに対する語句検索を有効にする]をチェックしておくことで、アイドル時に録音したオーディオが音声認識され、検索結果にオーディオ内の音声も含まれるようになります。
音声認識の利用には、Windows デスクトップ サーチ (WDS) コンポーネントが必要です。
ペンを有効にすると、ページ上でのマウスポインタの形状が、ペンの線の太さに対応した円形になります。このとき線の太さが小さな値だと、ポインタが小さな点で表示されるため、ひどく見えにくくなります。
この小さなマウスポインタの表示は変更できないため、マウスポインタを見失ったときに位置を把握しやすいようにすることで対処します。それには「Ctrlキーを押すとポインターの位置を表示する」を有効にします。Windows 7でマウスの操作中に見失ったマウスポインターを見つける方法
手書きではストロークごとに1つの図形として処理され、それらはグループ化できません。
手書きした図形は、その図形を横切るように横線を往復3回以上描くことで削除できます。これは[インクを消すジェスチャ]によるもので、オプションの[ペン]で[インクを消すジェスチャを無効にする]がチェックされていない限り有効です。インクを消すジェスチャの使用 - Tablet PC 入力パネルでジェスチャを使用するには
数式を記述するような機能はありませんが、ノート上で数式を計算させられます。たとえば「1+2=」と入力した直後にスペースキーを押すと、3と自動で入力されます。
次のように、いくつかの演算子と関数がサポートされます。
1+2*3=7 sqrt(2)=1.414213562373095 pi=3.141592653589793 asin(1/2)=30.0 acos(sqrt(3)/2)=30.0
関数名は大文字・小文字の区別をされません。
数式は行頭、もしくは空白に続けて記述します。さもなくば、それが数式と認識されません。また数式内にはスペースを入れず、数値、演算子、関数内を表す文字列のみで記述します。
演算子 | 意味 | 使用例 |
---|---|---|
+ (正符号) | 加算 | 3+3 |
- (負符号) | 減算 | 3-1 |
負の数 | -1 | |
* (アスタリスク) | 乗算 | 3*3 |
X (エックス (大文字または小文字)) | 3x3 | |
/ (スラッシュ) | 除算 | 3/3 |
% (パーセント記号) | パーセンテージ | 20% |
^ (キャレット) | 累乗 | 3^2 |
! (感嘆符) | 階乗 | 5! |
ドキュメントでは2*$3=
のように通貨記号を付けて計算できるとありますが、日本語環境では2*\3=
のように円記号 (バックスラッシュ)「\
」を付けて記述します。
除算より乗算が優先されるため、これらが混在する計算では予期せぬ結果となります。
4*3/2=6 3/2*4=0.375 (3/2)*4=6 3/(2*4)=0.375
2/4*2/4=0.0625 ((2/4)*2)/4=0.25 (2/4)*(2/4)=0.25 2/(4*2)/4=0.0625
よって除算と乗算が混在する式では、かっこをつけて順位を明示するようにします。