このページでは、EBWin Ver.3について解説しています。このバージョンは2013/04に開発が終了しており、次期バージョンであるEBWin4とは異なります。下位バージョンとの相違点
ダウンロード(EBWin) Ver.3.06
ポータブル版としては提供されておらず、インストーラーによって展開されたファイルから、必要なファイルを別ドライブへコピーすることで実現するものとされています。ポータブルモード(EBWin)
EBWinには辞書データは含まれないため、別途用意する必要があります。多くは有料ですがWikipediaのように無料のものもあります。
電子辞書のソフトウェアとして販売されているものから、その辞書データを流用できる場合があります。
EBWinはEPWINGやLogoVista形式を始め、いくつかの辞書のデータ形式に対応しています。それ以外のものでも、データ形式を変換することで使用できるようになります。
LogoVistaのデータを利用するには、まず辞書をインストールする必要があります。そしてインストール フォルダのDICフォルダ以下にある.idxファイルを、EBWinの【ファイル → 辞書の追加】から選択します。もしくはデータをEPWINGに変換して利用する方法もあります。
発音記号などがきれいに表示されない場合には、外字を設定します。設定方法としては、
の2つがあります。その効果は、それぞれ下表のようになります。
初期状態 | 1.外字サイズを調整 | 2.外字定義ファイルで設定 |
---|---|---|
オプションの[外字サイズを調整]にチェックを入れると、フォントの設定に応じて外字のサイズも拡大・縮小して調整されます。しかし単純に画像として拡大処理されるだけのため、きれいには表示されません。
外字とUnicodeを対応づけることで、外字も設定のフォントで表示されるようにします。そのとき設定されているのがアウトラインフォントならば、文字サイズを調整してもきれいに表示されるようになります。
EBWinには代表的な辞書の外字定義ファイルが付属しているため、所有している辞書がこれに含まれる場合には、これを利用するだけで設定できます。Windows Vista以降では%APPDATA%\EBWin\GAIJI (ポータブル版ではインストールフォルダのGAIJI) にこれらのファイルがありますので、対象の辞書データが置かれたフォルダ名をファイル名として、[フォルダ名.map]の形式に名前を変更します。その後EBWinを再起動すると、変更が適用されます。
外字定義ファイルの変更が反映されないときには、GaijiMap.dbを削除し再起動します。Q. 外字定義ファイルを削除したのに、反映されないようです。 - 困ったときは - FAQ
公式ページでは、付属の定義ファイル以外のデータも公開されています。
追加用:外字定義ファイル - EBPocket, EBWin - EPWING/EB Viewer for PocketPC,WindowsCE,Windows
外字コード\tUnicode[,Unicode]\t置換文字列
外字コード |
|
Unicode | uXXXX … XXXXはUTF-16の16進 |
置換文字列 | クリップボードへコピーするときの文字列
|
次のように記述します。
hA121 u00E1 a hA122 u00E0 a hA123 u0251 hA124 u0251,u0301
メニューの【ファイル → 辞書の追加】からCATALOGSファイルを開くことで、辞書をEBWinへ登録できます。
複数の辞書を一括して登録するならば、【ファイル → 辞書の再検索】からでも行えます。ただしこれを実行すると登録されている辞書が一新されるため、個別に辞書を登録している場合には用いないようにします。
実際に使用できるのは、その辞書がサポートする検索方法のみです。
検索方法 | 検索対象 | 一致する語句 | 空白の扱い | 記号による検索 |
---|---|---|---|---|
前方一致 | 見出し語 | キーワードで始まる | 無視 | キーワード* |
後方一致 | 見出し語 | キーワードで終わる | 無視 | *キーワード |
完全一致 | 見出し語 | キーワードに完全に一致する | 無視 | キーワード/ |
クロス条件 | 見出し語 ※1 | 複数のキーワードをすべて含む | 区切り文字 | @キーワード |
条件検索 | 本文 ※1 | 複数のキーワードをすべて含む | 区切り文字 | +キーワード |
全文検索 | 本文 | 本文にキーワードを含む | キーワードの一部 |
検索方法 | 説明 |
---|---|
自動検索 | 複数の検索方法※2 で検索し、そのいずれかに一致する語句を表示 |
メニュー検索 | 辞書のメニューから選択 |
複合検索 | カテゴリから選択 |
クリップボードに格納されているテキストをキーワードとして検索できるため、キーワードの入力の手間を省けます。この機能を有効にするには、メニューの【検索 → クリップボード検索】にチェックを入れます。その状態で他のアプリケーションでキーワードをコピーしEBWinをアクティブにすると、コピーしたキーワードで自動で検索されます。さらにオプションの[Option]タブで[クリップボード監視]にもチェックを入れると、EBWinをアクティブにせずともクリップボードにコピーした時点で検索が実行されます。クリップボード検索
検索語の履歴はメニューの【編集 → 検索語履歴 → 履歴の削除】から削除できますが、履歴を保存しない機能はVer.3.06の時点では提供されていません。よってこれを実現するには、履歴を保存しているファイルを読み取り専用にして、ファイルに保存されないようにするしかないようです。
ebwinの検索履歴 - EBPocket / EBWin サポート掲示板
Q. キーワードの履歴を保存しない方法はありますか。 - 困ったときは - FAQ
検索履歴のファイルは%APPDATA%\EBWin (ポータブル版ではインストールフォルダ) のhistory.txtです。検索語はこのファイルに、テキスト形式で保存されています。
メニューの【表示 → 連続表示】をチェックすると、検索語の項目に続いて、次の項目も表示されるようになります。連続表示と項目毎表示
連続表示での読み込み数は、オプションの[Option]にある[連続ページ数]で変更できます。オプション
ファイル名 | 説明 |
---|---|
history.txt | 検索語履歴 |
alternate.ini | Unicode検索置換ファイル Unicode検索置換ファイル (alternate.ini) |
engines.ini | 検索エンジン定義ファイル |
keycode.ini | キー定義ファイル |
phonetic.ini | PDIC発音記号マップファイル |
profile.ini | 辞書個別定義 (プロファイル ) |
*.GRP | グループファイル |
*.WB | 単語帳 |
GaijiMap.db | 外字定義ファイルコンパイルファイル (自動生成) |
フォルダ名 | 説明 |
---|---|
GAIJI | 外字定義ファイル |
MEMO | メモ |
これらの設定ファイルは%APPDATA%\EBWin (ポータブル版ではインストールフォルダ) に保存されます。
<catalog(s)のパス>|<カタログ内の辞書番号>|<種別>(EBGは"G")|<辞書名>|<書籍ディレクトリ名>|<辞書短縮名>|グループファイル *.GRP - EBPocket
明示的にグループを作成しなくとも、既定でEBPOCKET.grpとEBPOCKET.WBという2つのファイルが作成されます。
機能 | キー |
---|---|
戻る | Alt + ← |
進む | Alt + → |
前の語 | Alt + ↑ |
次の語 | Alt + ↓ |
ショートカットキーは、オプションの[Keycode]からカスタマイズが可能です。そしてその設定は、アプリケーションのフォルダのkeycode.iniに保存されます。キー定義ファイル keycode.ini
オプションから明示的に設定することで解決できます。