回復ドライブとは、Windows回復環境をUSBメモリなどのメディアから起動できるようにする機能です。これは回復メディア作成ツールである[回復ドライブ]ツールから作成できます。
スタートメニューで[回復ドライブ]の名前で検索して実行するか、%windir%\system32\RecoveryDrive.exeを実行します。
[システム ファイルを回復ドライブにバックアップします。]をチェックすると、回復パーティションの内容がコピーされます。
[USB フラッシュ ドライブの選択]では、そこで表示される「ドライブは 32 GB 以上のデータを格納できる必要があり、…」の容量を備えたドライブを接続します。容量が32GBと記載されているフラッシュ ドライブでは通常はその容量を格納できないため、それを超える容量のドライブを用意します。
また回復ドライブとして使用可能なように、ブート可能なデバイスに接続します。
「回復ドライブの作成中に問題が発生しました。」として失敗する場合には一度システム ファイルを含めずに作成し、その成功を確認した上で再試行します。
回復ドライブの作成後に[回復パーティションを削除します]が表示された場合、それをクリックするとドライブ内にある回復パーティションが削除されます。有効な回復パーティションがなければ、これは表示されません。
使用するデバイスからブート可能なように、BIOSで設定されている必要があります。そこでSecure Bootが有効ならば、無効にしてみます。またUSBメモリから起動しないときには、接続するポートを替えてみます。
回復ドライブとして作成したメディアを接続し、そこから起動させます。そのときのブートメニューの表示方法は製造元によって異なりますが、
などとなっています。List of PC brands with their corresponding hot-keys
または設定の【更新とセキュリティ → 回復 → 今すぐ再起動する】から再起動させ、オプションの選択で【デバイスの使用 → 回復ドライブ】を選択します。Windows 10で回復ドライブからパソコンを初期化する方法 - NEC LAVIE公式サイト
回復ドライブからブートしたら、まずキーボード レイアウトの選択を求められます。そこでは[Microsoft IME]を選択し、オプションでは[ドライブから回復する]を選択します。回復後にもPCを利用するならば、[ファイルの削除のみ行う]を選択します。
途中で[Clearing erases information stored on the TPM.]としてTPMを消去するかどうか問われたとき、BitLockerなどでTPMを用いていないならば、消去に同意します。