ディスクのパーティションやボリュームを管理できます。
diskpart [/s <スクリプト>] [/?]
バッチで実行する場合には、それを記述したファイルを/sオプションで読み込みます。
diskpart /s scriptname.txt
そのときバッチファイルを実行したパスを基準とするには、
diskpart /s %~dp0scriptname.txt
とします。たとえばそこに
select volume=2 assign letter=d list volume
と記述すると、ボリューム「2」にドライブ文字「d」を割り当て、ボリュームの一覧が表示されます。
コマンド | 機能 |
---|---|
ACTIVE | 選択したパーティションをアクティブとしてマークする |
ADD | シンプル ボリュームにミラーを追加する |
ASSIGN | 選択したボリュームに、ドライブ文字またはマウント ポイントを割り当てる |
ATTRIBUTES | ボリュームまたはディスクの属性を操作する |
ATTACH | 仮想ディスク ファイルをアタッチする |
AUTOMOUNT | ベーシック ボリュームの自動マウントを有効または無効にする |
BREAK | ミラー セットを解除する |
CLEAN | ディスクから構成情報または情報のすべてを消去する |
COMPACT | ファイルの物理サイズの削減を試みます。 |
CONVERT | 異なるディスク フォーマット間で変換する |
CREATE | ボリューム、パーティション、または仮想ディスクを作成する |
DELETE | オブジェクトを削除する |
DETAIL | オブジェクトに関する詳細を提供する |
DETACH | 仮想ディスク ファイルをデタッチする |
EXIT | DiskPartを終了する |
EXTEND | ボリュームを拡張する |
EXPAND | 仮想ディスクで使用可能な最大サイズを拡張する |
FILESYSTEMS | ボリューム上の現在のサポートされているファイル システムを表示する |
FORMAT | ボリュームまたはパーティションをフォーマットする |
GPT | 選択されたGPTパーティションに属性を割り当てる |
HELP | コマンドの一覧を表示する |
IMPORT | ディスク グループをインポートする |
INACTIVE | 選択されたパーティションを非アクティブとしてマークする |
LIST | オブジェクトの一覧を表示する |
MERGE | 子ディスクを親ディスクと結合する |
ONLINE | 現在オフラインとマークされているオブジェクトをオンラインにする |
OFFLINE | 現在オンラインとマークされているオブジェクトをオフラインにする |
RECOVER | 選択されたパック内のすべてのディスクを最新の状態に更新する無効なパック内のディスクの回復を試み、古いプレックスまたはパリティ データのあるミラーボリュームとRAID5ボリュームを再同期する |
REM | 何もしない。スクリプトをコメントアウトするために使う |
REMOVE | ドライブ文字の割り当て、またはマウント ポイントの割り当てを削除する |
REPAIR | 失敗したメンバーを持つRAID-5ボリュームを修復する |
RESCAN | コンピューターを再スキャンしてディスクとボリュームを調べる |
RETAIN | シンプル ボリュームに保持パーティションを置く |
SAN | 現在起動中のOSに対するSANポリシーを表示または設定する |
SELECT | オブジェクトにフォーカスを移動する |
SETID | パーティションの種類を変更する |
SHRINK | 選択されたボリュームを縮小する |
UNIQUEID | ディスクの GUID パーティション テーブル (GPT) 識別子またはマスター ブート レコード (MBR) 署名を表示または設定する |
管理者権限を持つユーザーでコマンドプロンプトを開き、diskpartで起動させます。
C:\>diskpart Microsoft DiskPart バージョン 6.1.7601 Copyright (C) 1999-2008 Microsoft Corporation. コンピューター: ComputerName DISKPART>
終了させるにはexitとします。
DISKPART> exit DiskPart を終了しています... C:\>
[? コマンド名
]または[コマンド名
]と入力すると、そのコマンドのヘルプが表示されます。
DISKPART> ? list Microsoft DiskPart バージョン 6.1.7601 DISK - ディスクの一覧を表示します。例: LIST DISK PARTITION - 選択したディスクのパーティションの一覧を表示します。 例: LIST PARTITION VOLUME - ボリュームの一覧を表示します。例: LIST VOLUME VDISK - 仮想ディスクの一覧を表示します。
さらにパラメータを続けて記述することで、その意味も確認できます。
DISKPART> ? list disk ディスクの一覧を表示します。 構文: LIST DISK ディスクの一覧と、そのディスクについての情報を表示します。たとえば、 サイズ、使用可能な空き領域の容量、ディスクがベーシック ディスクかダイ ナミック ディスクか、ディスクが使用するのがマスター ブート レコード (MBR) か GUID パーティション テーブル (GPT) パーティション スタイルかなどです。 アスタリスク (*) が付いているディスクにフォーカスがあります。 [空き] 列に表示されるのは、ディスク上の空き領域の合計ではなく、 ディスク上で使用可能な空き領域の残量です。たとえば、10 GB ディスク上に 5 GB を占める 4 個のプライマリ パーティションがある場合、使用可能な 空き領域はありません (追加のパーティションは作成できません)。または、 10 GB のディスク上に 3 個のプライマリ パーティションと 1 個の拡張パーティ ションがあり、8 GB を占めているとします。3 GB の拡張パーティションには、 2 GB の論理ドライブが設定されています。このディスクでは、1 GB のみが空き 領域として表示されます。つまり、拡張パーティションには、1 GB の空き領域が あります。 例: LIST DISK
指定のオブジェクトをフォーカスできます。
select disk select partition select volume select vdiskSelect | Microsoft Learn
SELECT DISK=<N> SELECT DISK=SYSTEM SELECT DISK=NEXT SELECT DISK=<パス>? select disk
たとえばインデックス番号0のディスクを選択するには、
DISKPART> select disk=0
とし、これが選択されたことは
DISKPART> list disk
として、一覧のそのディスクの名前にアスタリスク (*) が付いていることで確認できます。
list { disk | partition | volume | vdisk }List1 | Microsoft Learn
ディスクのインデックス番号は、ディスクが接続されているSATAのチャンネルとは一致しないことがあります。複数の SATA または RAID ディスクを搭載したコンピューターに Windows をインストールすると、ディスク ドライブの番号が SATA チャネル番号と一致しない可能性があります
DISKPART> list disk ディスク 状態 サイズ 空き ダイナ GPT ### ミック ------------ ------------- ------- ------- --- --- ディスク 0 オンライン 32 GB 1024 KB
パラメータにpartitionを指定したときに、
DISKPART> list partition パーティションの一覧を表示するディスクが選択されていません。 ディスクを選択してから再実行してください。
としてディスクの選択を求められるときは、list diskでディスク インデックス番号を確認した上で、
DISKPART> select disk=0 ディスク 0 が選択されました。
としてディスクを選択し、再度listコマンドを実行します。Tech TIPS:Windowsのdiskpartコマンドでディスクのパーティションを操作する - @IT 打越浩幸ほか (2015/03/06)
DISKPART> list partition Partition ### Type Size Offset ------------- ------------------ ------- ------- Partition 1 プライマリ 500 MB 1024 KB Partition 2 プライマリ 31 GB 501 MB Partition 3 回復 502 MB 31 GB
DISKPART> list volume Volume ### Ltr Label Fs Type Size Status Info ---------- --- ----------- ---- ---------- ------- --------- -------- Volume 0 D CD-ROM 0 B メディアなし Volume 1 システムで予約済み NTFS Partition 500 MB 正常 システム Volume 2 C NTFS Partition 31 GB 正常 ブート Volume 3 NTFS Partition 502 MB 正常 非表示
ディスクやパーティションの詳細を確認できます。
detail disk detail partition detail volume detail vdiskDetail | Microsoft Learn
DISKPART> detail partition パーティション 2 種類 : de94bba4-06d1-4d40-a16a-bfd50179d6ac 隠し属性 : いいえ 必要 : はい 属性 : 0X8000000000000001 オフセット (バイト): 135266304 Volume ### Ltr Label Fs Type Size Status Info ---------- --- ----------- ---- ---------- ------- --------- -------- * Volume 0 回復 NTFS Partition 450 MB 正常
フォーカスしているボリュームに、ドライブ文字またはマウント ポイント (マウントされたフォルダのパス) を割り当てられます。
assign [{letter=<d> | mount=<path>}] [noerr]Assign | Microsoft Learn
DISKPART> assign letter=x
LETTERとMOUNTを省略すると、次に有効なドライブ文字が割り当てられます。
割り当てたドライブ文字などは、REMOVEで削除できます。
DISKPART> remove letter=x
すでにドライブ文字などが割り当てられているボリュームに設定すると、それも追加して割り当てられます。よって変更する場合には、既存の割り当てを先に削除します。
delete disk delete partition delete volumeDelete | Microsoft Learn
DISKPART> delete partition 仮想ディスク サービス エラー: force protected パラメーターを設定しないと、保護されたパーティションは削除できません。
として削除に失敗するときには、overrideオプションを指定します。windows - Diskpart - Can't delete a partition without the force protected parameter set - Super User
DISKPART> delete partition override DiskPart は選択されたパーティションを正常に削除しました。
フォーカスしているディスクから、すべてのパーティションとボリュームを削除できます。
clean [all]Clean | Microsoft Learn
既定では最初と最後の1MBだけがゼロでクリアされます。allを指定すると、すべてがゼロでクリアされます。
このコマンドは、システム関連のボリュームを含むディスクには適用できません。
DISKPART> clean 仮想ディスク サービス エラー: 現在のブート ボリューム、システム ボリューム、ページ ファイル ボリューム、クラッシュダンプ ボリューム、休止状態ボリューム上 では、クリーンな状態にできません。
適用された場合には、次のように出力されます。
DISKPART> clean DiskPart はディスクを正常にクリーンな状態にしました。 DISKPART> list partition このディスクには表示するパーティションがありません。