関数 (サブルーチン)

引数

仮引数

sub Func {
    return 1;
}

Perlの関数では引数部を記述しません。それはすべて「@_」という配列に格納されます。

sub Func {
    print $_[ 0 ]; # 10と出力
    print $_[ 1 ]; # 20と出力
}

Func( 10, 20 );

もし仮引数に名前を与えたいならば、配列をリストへ代入する方法を用いて、

sub Func {
    my( $a, $b ) = @_;

    print $a; # 10と出力
    print $b; # 20と出力
}

とすると、一括して変数に代入できます。仮引数の数と型を制限したいならば、プロトタイプを用います

実引数

関数の実引数を囲むかっこは、省略可能です。

print("Hello");
print "Hello";
基本的な文法の概要 - perlintro - Perl の概要 - perldoc.jp

また、デフォルト引数を取る関数では実引数も省略可能で、

print;

と記述すると、

print $_;

の意味となります。

ただし混乱の原因となるため、実引数のかっこは省略すべきではありません。

参照渡し (Pass by Reference)

Perlでは、すべての引数は参照渡しです。それはデータ型には無関係です。

sub Func {
    $_[ 0 ] *= 2; # 受け取った引数を直接変更している。
}

my $x = 10; # 元の値はスカラの10
Func( $x );
print $x;   # 20と出力

プロトタイプ (Prototypes)

宣言と異なる引数で定義されたときに、エラーとなるように制限を設けられます。

sub Func( $ ); # これが宣言
...
sub Func() {} # Prototype mismatch: sub main::Func ($) vs ()

たとえば引数の数を制約できます。

sub Func( $$ ) {}
Func( 1 );     # Not enough arguments for main::Func
Func( 1,2 );
Func( 1,2,3 ); # Too many arguments for main::Func

引数の型にも制約を設けられます。

sub Func( \$ ) {}
Func( 1 ); # Type of arg 1 to main::Func must be scalar (not constant item)

my $a;
Func( $a );

これ以外にもさまざまな指定法があります。

  • バックスラッシュ … 実引数の最初の文字を指定
  • セミコロン … 必須の引数と省略可能な引数を分割
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