検索

検索時にアクティブとなっている場所によって、検索対象が異なります。デザイン ビューがアクティブならばそこで編集可能なテキストのみで、コード ビューならば、すべてのテキストが対象となります。またいずれのビューもフォーカスを失っているときは、最後にアクティブとなっていた方が対象となります。

検索条件の指定

改行文字の検索

検索する文字列に改行文字を入力するには、Shift + Enterを押下します。Enterだけだと検索の実行となってしまいます。

HTMLの構造や属性を条件とした検索

[HTMLのルール]ボタンから、HTMLの構造や属性を条件としての検索を行えます。

タグに対しては、次の条件を指定できます。

条件 検索対象となるテキストまたはタグ 使用例
次の属性 属性を含むタグ内 特定の属性を含むタグ内の、"Arial"という文字列をすべて検索できる
次の属性なし 属性を含まないタグ内 特定の属性を含まないタグ内の、すべての"p"を検索できる
次の要素を含む 指定した別のタグまたはテキスト内 <b>で囲まれているすべての<font>を検索できる
次の要素を含まない 指定した別のタグまたはテキスト内にない 別のタグに囲まれていないすべての<table>を検索できる
指定したタグの内側 指定したタグ内 "font"という文字列を検索すると、すべての<font>が検索結果に表示される
指定したタグの外側 指定したタグ内にない "font"という文字列をすべて検索し、<font>を検索結果に含めないようにできる
テキスト検索用 HTML ルールの設定 | MSDN

属性に対しては、次の条件を指定できます。

  • 次の値と等しい
  • 次の値と等しくない
  • 次の値より大きい
  • 次の値以上
  • 次の値より小さい
  • 次の値以下
  • 次の値を含む
  • 次の値を含まない

検索対象の要素として[テキスト]を指定したとき、文字参照で記述されているテキストは、その表示上の記号で検索します。つまり「&」を検索するときは、「&amp;」ではなく、そのまま「&」とします。

noscriptやcanvas要素など、通常は表示されないタグの内側は、検索対象となりません。

検索条件の保存

検索と置換ウィンドウの右下にある「クエリの保存」で、検索条件を保存できます。保存した検索条件は「クエリを開く」から簡単に呼び出せるため、正規表現による検索条件などを保存しておくと便利です。

検索条件は既定では%APPDATA%/Microsoft/Expression/Web 4/Queriesに保存され、次のようなXMLファイルです。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<fpquery version="1.0">
  <queryparams inhtml="true" />
  <find text="A" />
  <replace text="B" />
</fpquery>

queryparams要素には下表の属性を指定でき、それぞれ属性値をtrueとすることで、その設定を有効にできます。

設定項目 属性名
大文字と小文字を区別する matchcase
完全に一致する単語だけを検索 wholeword
スペースによる違いを無視する ignorewhitespace
正規表現 regexp
ソース コード内を検索する inhtml

空白、改行文字の無効化

検索条件の先頭や末尾に記述した空白やタブそれに改行文字は、読み込み時に自動で削除されます。空白を検索することはでき、保存時にはXMLファイルに記録されますが、読み込むと除去されています。

よって空白を含める必要があるならば、先頭や末尾が空白にならないように記述します。たとえば検索する文字の先頭を{ }として、置換する文字の先頭を\1とします。

検索条件の読み込みの失敗

クエリ ファイル "C:\Users\UserName\AppData\Roaming\Microsoft\Expression\Web 4\Queries\[クエリ名].fpq" の読み込みに失敗しました。ファイルが存在しないか、または無効な文字が含まれています。」のように表示され、読み込みに失敗する場合があります。

これは検索条件にダブルクォート ( " ) を含めた場合、それがファイルにエスケープされずに保存されてしまうバグにより発生します。これはXMLの構文に反するため、手動で修正する必要があります。それにはテキストエディタで当該のファイルを開き、「"」の記述を「&quot;」に変更します。

HTMLのタグを対象とした検索と置換

[HTML タグ]では、HTMLのタグに対する検索や置換を行えます。

HTMLタグに対しては、

  • タグとコンテンツの置換
  • コンテンツのみ置換
  • 開始タグの後ろに追加
  • 終了タグの後ろに追加
  • 開始タグの前に追加
  • 終了タグの前に追加
  • タグとコンテンツの削除
  • タグの削除
  • タグの変更
  • 属性値の設定
  • 属性の削除

の処理を行えます。

特定のファイルだけを対象とした検索

複数のページを対象に検索するには、それらのページを開いてから検索対象を[開いているページ]とするか、フォルダーリストなどで対象のページを選択した状態で[選択したページ]を指定して検索を実行します。

フォルダを選択すると、そのフォルダ以下のすべてのファイルが対象となります。

指定の拡張子のみから検索

特定の拡張子のファイルのみを検索対象とするには、次の手順で検索します。

  1. [サイト ビュー]パネルを開く
  2. [レポート]タブを開く
  3. [サイトの概要]レポートで、[すべてのファイル]を開く
  4. ファイル リストのヘッダーにある[ファイルの種類]の右の三角形をクリックし、対象とする拡張子を選択する
  5. リストのファイルをすべて選択する
  6. [選択したページ]を対象に、検索を実行する

特定の条件に一致するファイルのみから検索

  1. すべてのファイルを閉じる
  2. [すべてのページ]を対象に検索を実行する
  3. 検索結果のパネルで、すべてのファイルもしくは対象とするファイルを選択する
  4. 選択したファイルを右クリックし、[フォルダーリストから結果ファイルを選択]を実行する
  5. [選択したページ]を対象に、検索を実行する