Rangeオブジェクト

Rangeオブジェクトは、「1つのセル」または「セルの範囲」を表します。

プロパティ

プロパティ 内容 Read Write
AddIndent セル内の文字列の配置で縦または横位置を均等に割り付けるときに、文字列を自動的にインデントするかどうかを示す。 Variant    
Address コード記述時の言語で参照範囲を表す文字列。 String    
AddressLocal 指定された範囲でのユーザーの言語の範囲参照を返す。 String ×
AllowEdit 保護されたワークシートで指定された範囲が編集可能かどうかを表す。 Boolean    
Application

オブジェクトを返すプロパティ。対象となるオブジェクトが指定されない場合は、Excelアプリケーションを返す。対象となるオブジェクトが指定された場合は、指定されたオブジェクトを作成したApplicationオブジェクトを返す。

OLEオートメーションを使っていて、オブジェクトのアプリケーションにアクセスするときなどに、このプロパティを使う。

Application ×
Areas 複数の選択範囲のすべてのセル範囲を表す。 Areas ×
Borders スタイルまたはセル範囲 (条件付き書式の一部として定義されている範囲を含む) の4本の罫線を表す。 Borders    
Cells 指定した範囲のセルを表す。 Range    
Characters オブジェクトテキスト内の文字範囲を表す。 Characters    
Column 指定されたセル範囲の最初の領域で、最初の列の番号を数値で返す。 Long ×
Columns 指定されたセル範囲の列を表す。 Range    
ColumnWidth 指定された対象セル範囲内のすべての列の幅を設定する。 Variant
Comment セル範囲の左上端に関連付けられているコメントを表す。 Comment    
Count コレクションに含まれる要素の数を表す。 Long    
CountLarge 特定の値の範囲内の最大値をカウントする。 Variant ×
CurrentArray オブジェクトを返すプロパティ。指定されたセルが配列の一部のとき、配列全体を表すセル範囲を返す。 Range ×
CurrentRegion オブジェクトを返すプロパティ。アクティブセル領域を返す。アクティブセル領域とは、空白行と空白列で囲まれたセル範囲。 Range ×
Dependents オブジェクトを返すプロパティ。対象となるセルを直接、または間接に参照している参照先 (すべてのレベル) のセル範囲を返す。参照先のセル範囲が複数あるときは、複数選択範囲を返す。 Range ×
DirectDependents オブジェクトを返すプロパティ。対象となるセルを直接参照している参照先 (1レベルのみ) のすべてのセル範囲を返す。参照先のセル範囲が複数あるときは、複数選択範囲を返す。 Range ×
DirectPrecedents オブジェクトを返すプロパティ。対象となるセルが直接参照している参照元 (1レベルのみ) のすべてのセル範囲を返す。複数のセル範囲の参照元があるときは、複数選択範囲を返す。 Range ×
End 対象となるセルが含まれる領域の終端のセルを示す。End+方向キー (↑、↓、←、→のいずれか) に相当する。 Range ×
EntireColumn オブジェクトを返すプロパティ。指定されたセル範囲を含む1列または複数の列全体。 Range ×
EntireRow オブジェクトを返すプロパティ。指定されたセル範囲を含む1行または複数の行全体。 Range ×
Errors エラーチェックの各オプションの状態を取得する。      
Font 指定されたオブジェクトに設定されているフォントを表す。 Font    
FormatConditions 指定した範囲のすべての条件付き書式を表す。 Format
Conditions
×
Formula オブジェクトの数式を、A1参照形式で、コード記述時の言語で表す。 Variant
FormulaArray 対象セル範囲の配列数式を設定する。1つの数式またはVisualBasicの配列を返す。指定したセル範囲に配列数式が含まれていないときはNull値を返す。 Variant
FormulaHidden シートが保護されているとき、数式を非表示にするかどうかを示す。 Variant
FormulaLocal 指定されたオブジェクトの数式をA1参照形式で、コード実行時の言語で設定する。 Variant
FormulaR1C1 指定されたオブジェクトの数式をR1C1参照形式で、コード記述時の言語で設定する。 Variant
FormulaR1C1Local 指定されたオブジェクトの数式をR1C1参照形式で、コード実行時の言語で設定する。 Variant
HasArray Trueの場合、対象のセルが配列数式の一部。値の取得のみ可能。 Variant ×
HasFormula Trueの場合、対象セル範囲内のすべてのセルに数式がいる。Falseの場合、対象セル範囲のどのセルにも数式が入力されていない。それ以外のときはNull値を返す。 Variant ×
Height セル範囲の高さをポイント単位で表す。 Variant
Hidden 行または列が非表示かどうかを表す。 Variant
HorizontalAlignment 指定されたオブジェクトの横位置の配置を表す。 Variant
Hyperlinks セル範囲のハイパーリンクを表す。 Hyperlinks    
ID ページをWebページとして保存する場合に使用される、指定されたセルの識別用ラベルを表す。 String
IndentLevel セルまたはセル範囲に設定されているインデントのレベルを表す。インデントのレベルの範囲は、0~15の整数。 Variant
Interior 指定されたオブジェクトの塗りつぶし属性を表す。 Interior    
Item 指定したセル範囲のオフセット値で指定される範囲を表す。 Range    
Left 列Aの左端から、セル範囲の左端までの距離をポイント単位で表す。 Variant    
ListHeaderRows 指定したセル範囲内の見出し行の数を返す。 Long ×
ListObject Rangeオブジェクトに対応するListObjectオブジェクトを返す。 ListObject ×
LocationInTable 指定されたセル範囲の左上端のセルが、ピボットテーブル (PivotTableオブジェクト) レポートのどの部分に当たるかを表す定数を返す。XlLocationInTableクラスの定数を使用できる。 Long ×
Locked オブジェクトがロックされているかどうかを表す。 Variant
MDX 指定されたRangeオブジェクトのMDX名を返す。 String ×
MergeArea 指定されたセルがある結合セル範囲を表す。指定されたセルが結合セル範囲にない場合、このプロパティは指定されたセルを返す。 Variant ×
MergeCells Trueの場合、セル範囲に結合セルが含まれる。 Variant
Name オブジェクトの名前を表す。 Variant
Next 次のセルを表す。 Range    
NumberFormat オブジェクトの表示形式を表す文字列を設定する。 Variant    
NumberFormatLocal 指定されたオブジェクトの表示形式を、コード実行時の言語の文字列で設定する。 Variant    
Offset 指定された範囲からのオフセットの範囲を表す。 Range    
Orientation テキストの向きを表す。 Variant
OutlineLevel 指定した行または列の現在のアウトラインレベルを設定する。 Variant
PageBreak 改ページの位置を設定する。使用できる定数は、XlPageBreakクラスのxlPageBreakAutomatic、xlPageBreakManual、xlPageBreakNoneのいずれか。 Long
Parent オブジェクトを返すプロパティ。指定されたオブジェクトの親オブジェクトを返す。   ×
Phonetic オブジェクトを返すプロパティ。セルの指定されたふりがなテキストの文字列についての情報を表す。 Phonetic    
Phonetics 指定された範囲にあるPhoneticsコレクションを返す。 Phonetics ×
PivotCell ピボットテーブルレポート内のセルを表す。 PivotCell    
PivotField 指定されたセル範囲の左上端のセルが含まれるピボットテーブルフィールドを表す。 PivotField    
PivotItem 指定されたセル範囲の左上端のセルが含まれるピボットテーブルのアイテムを表す。 PivotItem    
PivotTable 指定されたセル範囲の左上端のセルが含まれるピボットテーブルレポートを表す。 PivotTable    
Precedents オブジェクトを返すプロパティ。セルが直接または間接に参照している参照元 (すべてのレベル) のセル範囲を返す。参照元のセル範囲が複数あるときは、複数選択範囲を返す。 Range ×
PrefixCharacter セルの接頭辞を返す。 Variant ×
Previous 次のセルを表す。 Range    
QueryTable 指定されたRangeオブジェクトを含むクエリテーブルを表す。 QueryTable    
Range セルまたはセル範囲を表す。 Range    
ReadingOrder 指定されたオブジェクトの読む順序を設定する。使用できる定数は、xlRTL (右から左) 、xlLTR (左から右) 、xlContextのいずれか。 Long
Resize 指定された範囲のサイズを変更する。サイズが変更されたセル範囲を返す。 Range    
Row 対象セル範囲の最初の領域の先頭行の番号を返す。 Long ×
RowHeight 対象セル範囲内のすべての行の高さをポイント単位で返す。指定されたセル範囲のすべての行の高さが同じではないとき、Null値を返す。 Variant
Rows 指定されたセル範囲の行を表す。 Range ×
ServerActions Rangeオブジェクトに対してSharePointServer上で実行できるアクションを指定する。      
ShowDetail

Trueの場合、指定されたセル範囲のアウトラインを展開 (詳細行または詳細列を表示) する。指定するセル範囲は、1つのアウトライン内の単一の集計列または集計行である必要がある。

PivotItemオブジェクト (またはピボットテーブルレポート内のRangeオブジェクト) の場合、対象アイテムの詳細を表示するには、このプロパティにTrueを設定する。

Variant
ShrinkToFit 使用可能な列幅に収まるように自動的に文字列を縮小するかどうかを表す。 Variant
SmartTags 指定されたセルの識別子を表す。 SmartTags    
SoundNote ※このプロパティは使用しない。サウンドメモはExcelから削除された。      
Style 指定されたセル範囲のスタイルを表す。Styleオブジェクトを使用する。 Variant
Summary Trueの場合、対象セル範囲がアウトラインの集約行または集約列。1行または1列のセル範囲だけを対象とする。 Variant ×
Text 指定されたオブジェクトに対し、文字列を設定する。 String ×
Top 行1の上端から、セル範囲の上端までの距離をポイント単位で表す。 Variant    
UseStandardHeight Trueの場合、Rangeオブジェクトの行の高さはそのシートの標準の高さと同じ。セル範囲に含まれているすべての行の高さが同ではないとき、Null値を返す。 Variant
UseStandardWidth Trueの場合、Rangeオブジェクトの列の幅はそのシートの標準の幅と同じ。セル範囲に含まれているすべての列の幅が同じではないとき、Null値を返す。 Variant
Validation オブジェクトを返すプロパティ。指定された範囲での入力規則を表す。 Validation ×
Value 指定されたセル範囲の値を表す。 Variant
Value2 セルの値を設定する。 Variant
VerticalAlignment 指定されたオブジェクトの縦位置の配置を表す Variant
Width セル範囲の幅をポイント単位で表す。 Variant    
Worksheet オブジェクトを返すプロパティ。対象セル範囲を含むワークシートを返す。 Worksheet ×
WrapText オブジェクト内のテキストを折り返すかどうかを表す。 Variant
XPath 指定したRangeオブジェクトに対応付けられている要素のXPathを表す。指定した範囲の状況によって、操作が成功するかどうかにかかわらず、空のオブジェクトが返される。 XPath ×