要求を満たす規則がない場合には、数式で関数を用いることで柔軟な規則を適用できます。そのとき複数のセルに書式を適用するならば、式の対象には適用する範囲の左上のセルを指定します。たとえば$A$2:$B$5
ならばA2
、$A:$A
ならばA1
とします。
範囲内ならば標準の方法で指定できるのですが、条件の範囲外のセルに書式を設定するには、少し工夫が必要です。ここでは-50以下と、50以上の値を対象に考えます。
ルールの種類を[セルの値に基づいてすべてのセルを書式設定]として、書式スタイルを[3色スケール]とします。そして最小値と最大値の色を同一とすることで、偏差の大きさに応じたスタイルを適用できます。
ルールの種類を[数式を使用して、書式設定するセルを決定]として、数式を=ABS(A1)>=50
のように、絶対値を返すABS関数で指定します。
このとき複数のセルに書式を適用するならば、式の対象には適用する範囲の左上のセルを指定します。たとえば適用先が=$B$3:$D$5
ならば、数式は=ABS(B3)>=10
のようにします。
条件の適用範囲にエラーとなるセルが含まれていると、そのエラーの値も計算に組み込まれるため、上位/下位ルールが適切に適用されなくなります。その場合にはIFERROR()などを用い、エラーが発生しないように対処します。