Worksheetオブジェクト

ブックのワークシートを表す、 Worksheetsコレクションのメンバです。

メソッド

プロパティ

プロパティ 内容 Read Write
Application

対象となるオブジェクトが指定されない場合は、Excelアプリケーション。さもなければ、指定されたオブジェクトを作成したApplicationオブジェクトを表す。

(OLEオートメーションを使っていて、オブジェクトのアプリケーションにアクセスするときなどに、これを使う)
Application ×
AutoFilter フィルタがオンの設定の場合、AutoFilterオブジェクト。 AutoFilter ×
AutoFilterMode Trueの場合、シートにオートフィルタの下向き矢印を表示する。このプロパティは、FilterModeプロパティの値に依存しない。 Boolean
Cells ワークシートのすべてのセル (現在使用されていないセルも含む) を表す。 Range  
Columns 作業中のワークシートのすべての列を表す。作業中のドキュメントがワークシートではない場合は失敗する。 Range  
CircularReference シートにある最後に作成された循環参照 (circular reference) のセル範囲。シートに循環参照がないときはNothingを返す。(循環参照は計算を行う前に取り除く必要がある) Range ×
CodeName オブジェクトのコード名。 String ×
Comments 指定されたシートのすべてのコメント。 Comments ×
ConsolidationFunction 統合に使われている集計の方法。XlConsolidationFunctionクラスの定数を使用する。 Long ×
ConsolidationOptions 統合のオプションを指定する3要素の配列。要素の値がTrueの場合、オプションが設定されている。 Variant ×
ConsolidationSources ワークシートの現在の統合元範囲を、文字列の配列で返す。シートに統合がないときはEmpty値。 Variant ×
CustomProperties ワークシートに関連付けられている識別子情報。 CustomProperties  
DisplayPageBreaks Trueの場合、指定されたシートにページ区切り (自動および手動の両方) を表示する。 Boolean
DisplayRightToLeft Trueの場合、指定されたワークシートの表示が右から左の表示方向になる。Falseの場合、オブジェクトは左から右に表示される。 Boolean ×
EnableCalculation Trueの場合、必要に応じて自動的にシートの再計算を実行する。Falseの場合、シートの再計算を実行しない。 Boolean
EnableFormat
ConditionsCalculation
条件付き書式が必要に応じて自動的に発生するかどうかを設定する。 Boolean
EnableAutoFilter 画面上での変更のみの保護が設定されているときに、このプロパティがTrueの場合、オートフィルタ矢印が使用可能。 Boolean
EnableOutlining 画面上での変更のみの保護が設定されているとき、このプロパティがTrueの場合、アウトライン記号が使用可能。 Boolean
EnablePivotTable 画面上での変更のみの保護が設定されているときに、このプロパティがTrueの場合、ピボットテーブルのコントロールと機能が使用できる。 Boolean
EnableSelection シートの選択可能範囲を設定する。XlEnableSelectionクラスの定数を使用する。  
FilterMode ワークシートがフィルタ モードの場合True。 Boolean ×
HPageBreaks シートの水平な改ページを表す。 HPageBreaks ×
Hyperlinks ワークシートのハイパーリンクを表す。 Hyperlinks  
Index 類似するオブジェクトのコレクション内でのオブジェクトのインデックス番号を表す。 Long  
ListObjects ワークシート内にある複数のListObjectオブジェクトから成る1つのコレクション。 ListObjects ×
MailEnvelope 文書の電子メール ヘッダーを表す。    
Name オブジェクトの名前を表す。 String
Names すべてのワークシートの名前 ("Worksheet.Name"で定義された名前) を表す。 Names ×
Next 次のシートを表す。 Worksheet  
Outline 指定されたワークシートのアウトライン。 Outline ×
PageSetup 指定されたオブジェクトのページ設定情報を表す。 PageSetup ×
Parent 指定されたオブジェクトの親オブジェクト。   ×
Previous 次のシートを表す。 Worksheet  
ProtectContents Trueの場合、シートの内容を保護している。このプロパティの場合、各セルが保護されている。対象オブジェクトの保護をオンにするには、Protect()メソッドの引数ContentsにTrueを設定する。 Boolean ×
ProtectDrawingObjects Trueの場合、描画オブジェクトを保護している。描画オブジェクトの保護ンする、Protect()メソッドの引数DrawingObjectsにTrueを設定する。 Boolean ×
Protection ワークシートの保護オプションを表す。 Protection  
ProtectionMode Trueの場合、画面上での変更のみの保護が設定されている。ユーザーインターフェイスの保護をオンにするには、Protect()メソッドの引数UserInterfaceOnlyTrueを設定する。 Boolean ×
ProtectScenarios Trueの場合、ワークシートのシナリオを保護する。 Boolean ×
QueryTables 指定されたワークシートのすべてのクエリ テーブルを表す。 QueryTables ×
Range セルまたはセル範囲を表す。 Range  
Rows 指定されたワークシートのすべての列を表す。 Range ×
ScrollArea スクロールが可能な領域をA1形式の範囲参照として設定する。スクロール領域以外のセルは設定できな。 String
Shapes 指定されたワークシートのべての図形を表す。 Shapes ×
SmartTags 指定されたセルの識別子を表す。 SmartTags  
Sort 現在のワークシートで並べ替えた値。   ×
StandardHeight ワークシート内のすべての行の標準 (既定) の高さをポイント単位で返す。 Double ×
StandardWidth ワークシート内のすべての列の標準 (既定) の幅を設定する。 Double
Tab ワークシートのTabオブジェクト。 Tab  
TransitionExpEval Trueの場合、対象ワークシートの計算方式を変更し、Lotus 1-2-3形式で評価される設定にする。 Boolean
TransitionFormEntry Trueの場合、対象ワークシートの式入力の設定を変更し、Lotus 1-2-3形式の式入力に対応する設定にする。 Boolean
Type ワークシートの種類を表すXlSheetTypeクラスの定数を返す。    
UsedRange 指定されたワークシートで使われたセル範囲。 Range ×
Visible オブジェクトを表示するかどうかを表すXlSheetVisibilityクラスの定数を設定する。  
VPageBreaks シートの垂直な改ページを表す。 VPageBreaks ×

イベント

分類 イベント 説明
アクティブ Activate ブック、ワークシート、グラフ シート、または埋め込みグラフがアクティブになったときに発生する。
Deactivate グラフ、ワークシート、またはブックが非アクティブになったときに発生する。
クリック BeforeRightClick 既定の右クリックの操作の前に、ワークシートを右クリックしたときに発生します。
BeforeDoubleClick 既定のダブルクリックの操作の前に、ワークシートをダブルクリックしたときに発生する。
変更 Change ワークシートのセルが、ユーザーまたは外部リンクにより変更されたときに発生する。
SelectionChange ワークシートで選択範囲を変更したときに発生する。
PivotTableUpdate ピボットテーブル レポートがワークシート上で更新された後で発生する。
再計算 Calculate ワークシートを再計算した後に Worksheet オブジェクトで発生する。
ハイパーリンク FollowHyperlink

ワークシートのハイパーリンクをクリックすると発生する。

(アプリケーション レベルおよびブック レベルでのイベントについては、SheetFollowHyperlink イベントのヘルプ トピックを参照)

セルの参照

Rangeプロパティは、A1形式でセルを参照します。R1C1形式を用いたい場合には、Cellsプロパティを使用します。

Range( "A1" )

Rangeプロパティを省略して、

[ A1 ]

のように記述する方法もあります。Cellsプロパティでは行と列を個別に指定します。

Cells( 1, "A" )
Cells( 1, 1 )

参照方法

分類 参照方法 説明
1つのセル Range("A1") セルA1
セル範囲 Range("A1:B5") セルA1からB5まで
複数のセル範囲 Range("C5:D9,G9:H16") 複数の範囲の選択
1つの行や列 Range("A:A") 列A
Range("1:1") 行1
行や列の範囲 Range("A:C") 列AからCまで
Range("1:5") 行1から5まで
複数の行や列 Range("1:1,3:3,8:8") 行1、3、8全体
Range("A:A,C:C,F:F") 列A、C、およびF

これらの方法はExcelのワークシート上での表記と同一です。

サンプルコード

アクティブ セルの制御

' SelectionChange イベントハンドラ
Private Sub Worksheet_SelectionChange(ByVal Target As Range)

    ' 新しい選択範囲の行が 10行目か?
    If Target.Row = 10 Then

        ' 新しい選択範囲の1つ右の列の 1行目をアクティブ セルにする
        Cells(1, Target.Column + 1).Activate

    End If

End Sub