セミコロンで区切ることで、値によって異なる書式を適用できます。
正の値;負の値;ゼロの値;テキスト
たとえば[青]#,##0.00_);[赤](#,##0.00);0.00;"販売 "@
とすると、正の値には[青]#,##0.00_)
、負の値には[赤](#,##0.00)
が適用されます。
セミコロンの数を減らすと、それぞれのセクションで対象となる値が変わります。
セミコロンの数 | 適用対象 |
---|---|
3 | 正;負;ゼロ;テキスト |
2 | 正;負;ゼロ |
1 | 正とゼロ;負 |
0 | 正とゼロと負 |
たとえば+0;-0;0
とすると正の値には正号が、負の値には負号が付いて表示されます。このとき0;0;0
のようにすると、負の値であっても負号が付かなくなります。また+0;;0
のように途中のセクションの書式を省略すると、そのセクションに該当する値は表示されなくなります。
書式にテキストを含める場合は"▲ "
のように二重引用符で囲む必要がありますが、正号など一部の記号にはこれは不要です。
表示する対象 | 表示結果 | 書式記号 |
---|---|---|
1234.59 | 1234.6 | ####.# |
8.9 | 8.900 | #.000 |
.631 | 0.6 | 0.# |
12 1234.568 |
12.0 1234.57 |
#.0# |
数値: 44.398 102.65 2.8 |
小数点で揃える: 44.398 102.65 2.8 |
???.??? |
数値: 5.25 5.3 |
分数の分子で揃える: 5 1/4 5 3/10 |
# ???/??? |
表示する対象 | 表示結果 | 書式記号 |
---|---|---|
12000 | 12,000 | #,### |
12000 | 12 | #, |
12200000 | 12.2 | 0.0,, |
表示する対象 | 表示結果 | 書式記号 |
---|---|---|
12 123 |
00012 00123 |
00000 |
12 123 |
00012 000123 |
"000"# |
123 | 0123 | "0"# |
非表示にする対象 | 書式記号 |
---|---|
ゼロ値 | 0;–0;;@ |
すべての値 | ;;; (セミコロン3つ) |
これはセクションを用いた書式です。
表示する対象 | 表示結果 | 書式記号 |
---|---|---|
年 | 00 ~ 99 | yy |
年 | 1900 ~ 9999 | yyyy |
月 | 1 ~ 12 | m |
月 | 01 ~ 12 | mm |
月 | Jan ~ Dec | mmm |
月 | January ~ December | mmmm |
月 | J ~ D | mmmmm |
日 | 1 ~ 31 | d |
日 | 01 ~ 31 | dd |
日 | Sun ~ Sat | ddd |
日 | Sunday ~ Saturday | dddd |
時 | 0 ~ 23 | h |
時 | 00 ~ 23 | hh |
分 | 0 ~ 59 | m |
分 | 00 ~ 59 | mm |
秒 | 0 ~ 59 | s |
秒 | 00 ~ 59 | ss |
表示する対象 | 表示結果 | 書式記号 |
---|---|---|
時刻 | 4 AM | h AM/PM |
時刻 | 4:36 PM | h:mm AM/PM |
時刻 | 4:36:03 PM | h:mm:ss A/P |
時刻 | 4:36:03.75 PM | h:mm:ss.00 |
経過時間 (時と分) | 1:02 | [h]:mm |
経過時間 (分と秒) | 62:16 | [mm]:ss |
経過時間 (秒とミリ秒) | 3735.80 | [ss].00 |
[h]:mm:ss | h:mm:ss | [h]:mm | [m]:ss | [s].00 | 標準 |
---|---|---|---|---|---|
24:00:00 | 0:00:00 | 24:00 | 1440:00 | 86400.00 | 1 |
12:00:00 | 12:00:00 | 12:00 | 720:00 | 43200.00 | 0.5 |
1:00:00 | 1:00:00 | 1:00 | 60:00 | 3600.00 | 0.041666667 |
1:02:00 | 1:02:00 | 1:02 | 62:00 | 3720.00 | 0.043055556 |
0:01:02 | 0:01:02 | 0:01 | 1:02 | 62.00 | 0.000717593 |
0:00:01 | 0:00:01 | 0:00 | 0:01 | 1.00 | 1.15741E-05 |
0:00:02 | 0:00:02 | 0:00 | 0:02 | 1.50 | 1.73611E-05 |
経過時間を表現するには、[h]:mm
のようにかっこで囲みます。これをh:mm
とすると時刻と見なされ、24時間以上の時間となる25:00が1:00のように表示されてしまいます。
既定では負数となる時間を表示することはできず、そのような結果となる場合には「####」のようなエラー表示となります。これを解決する簡単な方法は、[Excelのオプション]の[詳細設定]の[次のブックを計算するとき]にある、[1904年から計算する (1904 Date System)]を有効にすることです。[XL2000]計算結果がマイナスになる日数及び時間計算について
距離を時間で割るような、時間と異なる単位との計算には注意が必要です。
Microsoft Excel では、時間は 1 日を分母とした分数として計算されます。速度の単位に時間が含まれている場合は、距離を速度で割ってから、その結果を 24 (1 日の時間数) で割ります。速度の単位に秒が含まれている場合は、距離を速度で割ってから、その結果を 86,400 (1 日の秒数) で割ります。
[XL] 距離/速度を時、分、秒を単位として返す数式
このことから、たとえば100 / 2:00を計算させると、結果は1200となってしまいます。このような場合には100 / 2:00 / 24とすることで、結果は50となります。