ホットストリングとは、文字列の入力によりスクリプトを起動する機能です。
ホットストリングは、Windows NT/2000/XP以降でしか機能しません。
もっとも簡単な使用方法は、略字による文字列の入力です。たとえば、
::btw::by the way
のようにホットストリングが定義されていると、「btw」の後に終了文字を入力すると「by the way」の文字列に置き換えられます。これは機能的にはリマップと同様と考えられます。
なお、
のように、大文字/小文字を考慮して置き換えられます。
ホットストリングが実際に発動するのは、定められた終了文字が入力されたときです。それは既定では、
-()[]{}':;"/\,.?!`n `t
のいずれかとなっています。これは#Hotstringにより、
#Hotstring EndChars -()[]{}:;'"/\,.?!`n `t
のように変更できます。
オプションを指定することで、ホットストリングの既定の動作を変更できます。その方法は次の2つです。
文字 | 機能 |
---|---|
* |
終了文字の入力を待たずに、ホットストリングを発動する |
? |
ほかの単語の一部であっても、ホットストリングを発動する |
B0 |
入力文字を消去しない
これを応用して、 :*B0:<b>::</b>{left 4} とすると、<b>とタイプすると[<b></b>]と入力され、キャレットがタグの間に移動する。 |
C |
大文字/小文字を区別して、ホットストリングを発動する |
C1 |
置き換え時に、大文字/小文字を考慮しない。つまり、
|
Kn |
|
O |
|
Pn |
|
R |
|
SI |
|
SP |
|
SE |
|
Z |
オプションの文字に後に「0」を付加すると、その機能を無効とします。たとえば「*0」とすると、終了文字の入力を有効とします。